2000 Fiscal Year Annual Research Report
情報教育におけるカリキュラムとコンテンツ開発に関する実証的研究
Project/Area Number |
11480041
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 武文 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (90268326)
竹内 理 関西大学, 外国語教育研究機構, 助教授 (40206941)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
木原 俊行 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (40231287)
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
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Keywords | 情報リテラシー / 情報教育 / 遠隔学習 / 動画データベース / 総合的な学習 / 情報通信ネットワーク / デジタル放送 |
Research Abstract |
平成12年度は研究助成2年目であり、初年度におこなった実験的な調査から得られた知見をもとに、情報教育および総合的な学習に関する教育実践を事例研究した。また、カリキュラムおよびコンテンツ開発について分析的な研究を行った。 1.教科「情報」に関する指導要領を分析するとともに、教科「情報」についてのコンテンツ分析および教科書分析をおこなった。今回の調査では、1社の教科書の分析をおこなったが、次年度は複数の教科書を分析し比較検討する予定である。 2.インターネットを利用した、高校生と国際ボランティアとの交流活動に関する国際理解教育の事例研究を行った。海外で活動するボランティアが、自分の活動を電子メールで高校生に紹介し、メール交換をする活動である。本調査では、高校生がどのように海外の出来事に関心を持つようになっていくか、交流のようすを参与観察し、メールの内容分析をおこなった。 3.NHKの環境教育番組「たった一つの地球」における学校間交流に関する実践的研究をおこなった。ここでは、遠隔共同学習を支援するための、ウェッブページの開発と、交流を促進する要因について調査をおこなった。ここで得られた知見をもとに、学校放送とインターネットという二つのメディアを組み合わせた教育方法についての可能性と問題点を洗い出した。それらの成果を基づき、2002年度から始まる学校放送「お米」シリーズの視聴とインターネットを活用した学校間交流について支援システムを開発している。 4.早稲田大学がおこなっている他大学とを結んだ遠隔講義について事例研究を行った。現在、教員、学生の遠隔講義に対する捉え方のずれを明らかにし、遠隔講義システムの改善に向けての提言を作成中である。 5.情報教育のカリキュラム開発に先進的な取り組みをしてきた全国の中学校の研究紀要や出版物をデータとして、情報教育のカリキュラム分析をおこなった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 竹内理: "繰り返しの音声提示の聞き取りに対する効果"外国語教育メディア学会関西支部研究集録. Vol.8. 10-20 (2000)
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[Publications] 久保田賢一 ほか: "事例研究:開かれた学校を目指した地域ネットワークづくり"教育工学関連協会連合第6回全国大会講演論文集. 第2分冊. 251-252 (2000)
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[Publications] 久保田賢一 ほか: "成人の情報活用能力育成を目的としたカリキュラムとその評価"教育工学関連協会連合第6回全国大会講演論文集. 第1分冊. 75-78 (2000)
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[Publications] 久保田賢一 ほか: "グローバルな交流学習を支援するメディアミックスシステム"教育工学関連協会連合第6回全国大会講演論文集. 第1分冊. 315-318 (2000)
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[Publications] 水越敏行 ほか: "「中学校カリキュラムの動向分析」〜総合的学習・選択学習・情報教育の視点から〜"「情報研究」関西大学総合情報学部紀要. 第14号. 65-108 (2000)
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[Publications] 林武文: "教育とメディア-次代へのキーワード「教育コンテンツ」"放送教育. Vol.55. 44-47 (2000)
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[Publications] 水越敏行 編著: "メディアリテラシーを育てる"明治図書. 175 (2000)