1999 Fiscal Year Annual Research Report
眼精疲労度を実時間測定するマン・マシンインタフェースの研究
Project/Area Number |
11480083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 純治 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 善俊 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (70261386)
佐賀 聡人 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (90270793)
鈴木 幸司 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00179269)
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Keywords | マン・マシンインタフェース / 眼精疲労度 / アイトラッキングシステム |
Research Abstract |
本研究は,被験者がVDT作業を行いながら眼精疲労度を実時間にて測定する新方式のマン・マシンインタフェースを開発することを目的としていた。 平成11年度においては、主要設備であるアイトラッキングシステム(視線追尾計測装置)と、もうひとつの主要設備であるドライアイ観察装置を購入して、装置のセッティングおよび性能テストを行った。本研究で購入したアイトラッキング・システムは、近赤外光を被験者の眼に照射して、角膜からの反射と瞳孔の動きを望遠レンズを介して測定することにより、眼の動きの方向と大きさが得られるものである。本システムは、頭には全く何も装着しない方式でかつ瞳をトラッキングすることが可能なため、瞳の動きに追随してある程度まで頭の動きの補正が可能であることが明らかになった。本研究を通して得られた新たな知見は、被験者の視線の動きとパーソナルコンピュータのモニタに表示される測定範囲のキャリブレーション(視線追尾計測装置からの入力信号のゲインとオフセットの適切な調整)の重要性である。 他方のドライアイ観察装置は、被験者の眼の涙液表面のスペキュラー像を光学的干渉縞として観察するものである。眼の涙液油層薄膜の表面からの反射光と裏面からの反射光の光路差によって生じる干渉縞の様子が、健常眼とドライアイでは著しく異なるため、眼精疲労度の測定に用いることが可能となる。今年度においては、実際に被験者を想定して観察を行い、被験者の眼の涙液表面のスペキュラー像を干渉縞として観察し、その観察像をカラープリンタにて出力する事ができた。上記の2つの装置を有効に組み合わせることによって、眼精疲労度を実時間にて測定する装置を構成する事が今後の課題である。
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