2000 Fiscal Year Annual Research Report
市街地火災に於ける風下側の熱気流性状の予測に関する研究
Project/Area Number |
11480101
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 哮義 京都大学, 防災研究所, 教授 (70293959)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 祐彦 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)
丸山 敬 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00190570)
|
Keywords | 高温熱気流場 / 風下側熱気流 / 建物火災モデル / 風洞実験 / 乱流モデル |
Research Abstract |
本年度は、市街地火災において上空の高温熱流場を含めた市街地火災の予測手法の確立に向けて、強風時の市街地火災における熱気流の性状を解明するための基礎データを得ることを目的に風洞実験を行った。その際、乱流境界層内における火炎後流の高温熱流場における風速と温度の同時予測を行うために以下のような計測システムを構築した。 1:火炎の測定は、石綿板を用いた耐火チャンネルを風洞内に設置して行い、流入風として上流側に粗度ブロックを敷き詰めて発達させた乱流境界層を用いた。 2:熱電対および赤外線カメラを用いて床面温度分布を測定した。 3:側方、後方、上方にビデオカメラを設置して炎の形状を記録した。 4:燃料(メタノール)の供給は、火口の燃料液面が一定になるように供給し、燃料消費量は燃料タンクの重さの変化により求めた。 5:耐熱性のトレーサである酸化チタンを用い、レーザードップラー流速計を用いて風速の測定を行った。 6:耐熱性の抵抗線温度センターを用いて、炎の下流の温度変動を測定した。その際、レーザードップラー流速計による風速測定との同時測定が可能なようにした。 以上のような計測システムを用いて測定を行い、流入風速の変化によって、炎の形状や風下側の高温熱流場における風速・温度の性状を明らかにした。今後、これらのデータは、有風時の火炎後方の延焼性状の解明と高温熱流場の予測手法の確立に向けての基礎資料として活用する予定である。
|
Research Products
(1 results)