2001 Fiscal Year Annual Research Report
人的被害のGIS分析と人的被害予測手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
11480102
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Research Institution | KOBE University |
Principal Investigator |
室崎 益輝 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (90026261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 易弘 神戸大学, 医学部, 教授 (30184956)
大西 一嘉 神戸大学, 工学部, 助教授 (30158802)
塩崎 賢明 神戸大学, 工学部, 教授 (20127369)
北後 明彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 助教授 (30304124)
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Keywords | 阪神大震災 / 聞き取り調査 / 人的被害 / GIS |
Research Abstract |
最終年度である今年度は、引き続き対象となるサンプルの発掘及び聞き取り調査を行うと同時に、現在まで本調査研究を行うために開発されてきた調査手法を整理し、まとめる作業を行った。具体的には対象サンプルの発掘方法として、被災地アンケートにおける解答欄記入による特定、大学など特定機関が所持しているリストからの特定・地元地域における協力団体または協力者からの紹介、新聞・広報などによる情報提供などが実施された。また聞き取り調査方法では、接触-予定確定-調査-報告-修正-完成-送付の一連の流れを確立し、それぞれの過程の進め方、作業方法を詳しくチェックすることにより調査実施の簡易化を目指した。さらにヒアリング調査に関しても、最低限のチェック項目を設けるなどサンプル全体における項目の類似性を高める方法の開発を行った。これらは調査方法の簡易化を目指したものであり、今後の同類調査に有用なものとなると予想される。 またGISによる住宅地図を用いた新聞社発表の死亡者リストや検死者リストによる住所検索システムの開発を実施した。このシステムでは、公表されたデータや市販のデータを利用できる点、地図上に結果が示され地域データとの融合・分析が可能な点、大量のデータを扱える点、などの利点があるが、名前によるマッチングを行っており十分な精度に至っていない。今後はマッチングの条件のさらなる検討とともにシステム全体の精度向上が必要である。 これら今年度の研究結果とともに、昨年・一昨年度の調査データをまとめ、研究調査全体のまとめを行った。
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