2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11480155
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
渡辺 真利代 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (70301835)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜端 悦治 滋賀県琵琶湖研究所, 専門研究員 (40238077)
浪越 通夫 東京水産大学, 海洋環境学科, 教授 (30189196)
中島 拓男 滋賀県琵琶湖研究所, 総括研究員 (30237268)
辻村 茂男 滋賀県琵琶湖研究所, 研究員 (60300969)
|
Keywords | アオコ / 水生植物 / アレロパシー / 生理活性物質 |
Research Abstract |
滋賀県三島町の三島池において、水草の植栽による植物プランクトンへの影響を5月から8月にかけて追跡した。このために、ビニールシートで囲った2x2mの隔離水界を2基設置し、1基はコカナダモを網に挟んで12区画に分けて植栽し、1基は対照とした。コカナダモの成長は網ごと草体を採取することによって測定し、これに伴う水界のクロロフィル量、植物プランクトン組成、水質の変化、アオコ成長抑制能の変化を追った。 アオコ成長阻害物質については、藍藻1種、3種の水草についてアオコ成長抑制物質の存在を確認した。これらの物質の構造を明らかにするために、まずクロロフィルを指標としてマイクロプレート中での物質の検索法を確立した。この方法により短時間に多種類の試料の効果を判定することが可能となった。藍藻1種については細胞内に作られる物質の中に成長阻害物質が存在し、関与する物質が明らかとなった。水草2種については、水中に放出される物質に有効成分が存在し、現在水草を培養しながら、液液分配、高速液クロによって分離を行なっているところである。
|