2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11490010
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 政策情報研究センター, 教授 (30011323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶田 明宏 宮内庁, 書陵部, 主任研究官
御厨 貴 政策研究大学院大学, 大学院・政策研究科, 教授 (00092338)
有馬 学 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
武田 知己 東京都立大学, 法学部, 助手 (20311897)
季武 嘉也 創価大学, 文学部, 教授 (40179099)
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Keywords | 日本近代史 / 史料情報機関 / 史料所在情報データベース |
Research Abstract |
本研究では史料所在情報に関して、すでにホームページ(以下HP)を公開している(http//:kins.grips.ac.jp)。本年度においても、刊行・未刊行の史料目録の収集を継続し、また北海道・九州地方に出張調査を行い、当該地方における史料情報を収集した。新たに得られた情報については現在データベースへの追加入力の作業を進めている。なお、本研究のHPは、当面は文字情報に全力を注いでいるものの、将来的にはイメージ情報(写真や絵、文書史料をそのままコンピューターに取り込み、相手にそれを送信する)を提供する構想をもっている。本年度においては、イメージ情報提供のための本格的なシステム構築に向けて他機関のHPのあり方を比較検討した。また、我々は非公開史料の情報を得ると同時に、より良い史料情報機関を設置するために、前年度にひきつづき歴史学研究者や史料保存機関関係者へのヒアリングを継続した。佐藤能丸氏(早稲田大学)や戸島昭氏(山口県文書館副館長)など計7回実施した。ヒアリングでは海外のインターネット上での史料情報公開状況の紹介もあり、同時に情報公開法施行後の官公庁資料の保存・公開状況の掌握が近代史研究者が早急に取り組むべき課題であることが浮き彫りとなった。なお、このヒアリングでの速記録についてもHPで公開する予定である。以上のような研究をもとに、成果報告書を冊子としてまとめ、これを多くの研究者および各史料保存機関に配布し、将来のより良い史料提供環境に関して具体的な提言を発信していく。成果報告書については、4月中に作成し、多くの研究者および各史料保存機関に配布し、他史料所蔵機関とのネットワーク構築への理解を求めていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西川誠: "カガミの成立"日本歴史. 628号. 4-21 (2000)
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[Publications] 中野目徹: "内閣記録局小史"日本歴史. 628号. 22-38 (2000)
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[Publications] 佐々木隆: "近代私文書論序説"日本歴史. 628号. 39-57 (2000)
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[Publications] 小池聖一: "「閣議」の文書学的一考察"日本歴史. 628号. 58-72 (2000)
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[Publications] 伊藤隆: "昭和史の史料を探る"青史出版. 224 (2000)
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[Publications] 中野目徹: "近代史料学の射程"弘文堂. 358 (2000)