1999 Fiscal Year Annual Research Report
ラロン症候群が疑われるウシ矮小体躯症の成長ホルモンレセプター解析
Project/Area Number |
11490014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
佐々木 栄英 岐阜大学, 農学部, 教授 (80144004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和雄 東北大学, 農学研究科, 助教授 (60091831)
鬼頭 克也 岐阜大学, 農学部, 助手 (80270974)
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Keywords | ラロン症候群 / 矮小体躯症 / 成長ホルモン / 成長ホルモンレセプター / IGF-1 / 黒毛和種牛 |
Research Abstract |
岐阜県下で発生している発育不良を示すいわゆる矮小体躯牛を23頭を収集して、その原因を病理学的に検索し、明らかに発育不全の原因が診断できる個体と出来ない個体を区別した。それぞれについて末梢血中の成長モルモン(GH)とインシュリン様成長因子-1(IGF-1)の測定を行って、GHが高くIGF-1が低いものをラロン症候群の疑いがあるものとした。その結果、ラロン症候群が強く疑われるものは現在までに4頭であった。今後さらに例数を増やす努力をしている。これらについてアイソトープを用いて肝臓におけるGHレセプターの発現量の測定を行って、ラロン症候群が疑われる症例とラロン症候群とは異なる症例との比較を行っている。また、ラロン症候群では、GHレセプターのGHに対する感受性が低下している可能性が考えられるので、現在、PCR用GHレセプターのプライマーの作成を急いでいる。プライマーが完成したら、既に保存してある臓器からPCRによってGHレセプター遺伝子を増幅してその塩基配列を解析し、ラロン症候群が疑われる症例とその他の症例の比較を行う予定である。
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