2001 Fiscal Year Annual Research Report
PC-UNIXによるネットワーク分散型データ収集系構築の新展開
Project/Area Number |
11554009
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
中村 裕之 北九州工業高等専門学校, 総合科学科, 助教授 (70172434)
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Keywords | PC-UNIX / ネットワーク / データ収集 / Linux / LabVIEW / デバイスドライバ / UDP / CAMAC |
Research Abstract |
PCIインターフェースを持つCAMACクレートコントローラ(東陽テクニカ製・型番CC7700)をPC-UNIX(Linux)で使用できるように、デバイスドライバのインストールを行い、動作確認をCAMAC-FERAモジュールを用いて行った.このドライバソフトウェアは、著者らがISAバス用CC7000クレートコントローラをLinux上で使用するため、九州大学で開発し、その後、理化学研究所にて岡村、岩佐氏により更に改良を加えられたものである。九州大学タンデム加速器施設においても、CC7700をLinux上で動作させ、少数核子系精密実験のデータ収集系として使用された.本ドライバソフトの概要については、北九州工業高等専門学校研究報告33号に掲載している. 小規模実験室にてよく使用されているウインドウズ系PCを用いたデータ収集との融和を図るため、Linux・ウインドウズの複合したデータ収集系についても試験を行った.ウインドウズ系のデータ収集ソフトウエアとしてGUIを使用したソフトウエア開発が行えるLabVIEW(NI社製)を例題とした.LabVIEWのネットワーク機能を用いた複合系の開発初期の問題は、Linuxでのデータ収集系開発状況と共に、第55回日本物理学会年会にて報告をした.LabVIEWとLinuxを用いたデータ収集系は、ネットワークにUDPプロトコルを用いて、制御とモニターが行えるようにした.この概要については、北九州工業高等専門学校研究報告35号に報告している. 研究の当初は、ホームページに掲載/転載しているLinux用デバイスドライバソフトには、国内国外から多数のアクセスがあり、このような情報が不足していることが感じられた.現在では、国内のPC用インターフェースボードにもLinuxで使用するためのソフトが自社にて開発されてきている。また、Linuxの解説雑誌も多数発行され、国内のPCメーカでさえ、Linux搭載サーバを販売するようになっている.PC-UNIXにてデータ収集を行うことに抵抗がなくなってきたとも言える.今後は、本研究のようにPC-UNIXとウインドウズの複合系、PC-UNIXでの収集系の普及が更に進んでいくものと推察される,本研究がこれからの進歩の足がかりとなることを期待している.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中村 裕之: "PC-UNIXによるCAMACデータ収集系の再構築"北九州工業高等専門学校研究報告. 33. 157-160 (2000)
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[Publications] 中村 裕之: "PC-UNIXによるデータ収集系の再構築"日本物理学会講演概要集(第55回年会). 55・1. 157-160 (2001)
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[Publications] 中村 裕之: "ネットワークに対応したプラズマ制御によるチタン化合物薄膜生成法の最適化"北九州工業高等専門学校研究報告. 35. 135-138 (2002)
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[Publications] 中村 裕之: "北九州高専でのネットワーク対応型データ収集系の開発"第7回放射線計測研究会論文集. (印刷中). (2002)