1999 Fiscal Year Annual Research Report
超急冷回転水中紡糸法による組織制御水素吸蔵合金細線の製造
Project/Area Number |
11555060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本田 博司 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (00038580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山城 光 九州大学, 機能物質科学研究所, 助手 (70239995)
高松 洋 九州大学, 機能物質科学研究所, 助教授 (20179550)
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Keywords | 水素吸蔵合金 / 急冷凝固 / 回転水中紡糸法 / 浸漬冷却 / 組織制御 |
Research Abstract |
水素吸蔵合金の紡糸実験を行うための前段階として、現有の回転水中紡糸装置を用いて紡糸ノズル内に封入した水素吸蔵合金の高周波誘導加熱による融解実験を行ったノズル材料としては石英およびカーボンを使用した。ノズルの先端径は約0.25mmである。水素吸蔵合金としてはMmNiCoAlMn系1種類、CaMmNiAl系1種類、TiZrCrFeNiMnCu系2種類を用意した。石英ノズルの場合、TiZrCrFeNiMnCu系は約1400℃になっても融解せず、誘導コイルの改造が必要なことが明らかになった。MmNiCoAlMn系は温度約1400℃で融解したが、アルゴン背圧をかけて溶融金属ジェットを噴射させることが出来なかった。冷却後の観察によると、ノズルの溶湯に触れた部分が白濁しており、ノズルが浸食されてスラグが発生したと推察された.この浸食を避けるために、引き続きカーボンノズルを用いて融解実験を行ったが、この場合にはノズル本体の誘導加熱によってノズル支持部のパッキングが高温となり、実験が続行出来なかった。以上の結果より、導電性がなく、溶湯による浸食がないノズルの製作が必要と判断し、アルミナ製のノズルを設計、発注した。しかし、納期が長期にわたる関係で本年度は新しいノズルを用いた紡糸実験は出来なかった。また、浸漬急冷特性に重大な影響を与える膜沸騰極小熱流束に関する研究を行い、その生起条件に関する新理論を提案した。
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Research Products
(1 results)