2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11555123
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
澤田 義博 名古屋大学, 工学部, 教授 (90293662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
凌 甦群 日本熱水開発株式会社, 課長(研究職)
南雲 秀樹 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (20293657)
飛田 潤 名古屋大学, 工学部, 助教授 (90217521)
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Keywords | 温泉ボーリング / 地震入力基盤 / PS検層 / 微動アレイ探査 / 地震観測 / 濃尾平野 |
Research Abstract |
研究の最終年度として,次の研究を実施した. 1.岩盤における強震観測 名古屋市の山王における温泉ボーリング孔内での基盤地震観測は,建屋建築工事のため一時中断したが,平成13年11月より観測計器を再設置して観測を再開した.これまで得られた記録と濃尾平野に展開された地表強震観測データとの比較解析により,地震応答特性を検討し,各地点の浅部構造の最適化を行った. 2.深部地盤構造の調査 微動アレイ探査による濃尾平野の深部構造調査は,我々と自治体による合計24地点にのぼる.このうち,平野東部の名古屋市付近について複数点の地質構造の連続性を考慮した,多点同時逆解析手法による準3次元的モデル解析を行い,より信頼性の高い地盤構造モデルが得られることを明らかにした. 3.濃尾平野の地震応答特性の検討 これまで得られた地盤情報に基づき,濃尾平野を北東-南西および北西-南東に横切る複数の断面についてモデル化した.各断面側線の間隔は5km程度である.これらのモデルを用いて2次元有限要素法による地震応答シミュレーションを実施した結果,観測値をほぼ良好にシミュレートすることができた.また,差分法を用いた3次元モデルによるシミュレーション解析により,S波以降の表面波と見られる後続波を概ね表現できることを示した.これらのモデルでは名古屋市西部に基盤が急傾斜する地域があり,今後その詳細を解明する必要がある.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Fen Shaokong: "Estimating share wave velocity using array microtremor survey"4th International Workshop on The Application of Geophysics to Rock Engineering, Beijing, China. 89-98 (2001)
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[Publications] 澤田義博: "名古屋市山王付近の基盤傾斜構造と地震応答シミュレーション"物理探査学会第104回学術講演論文集. 48-51 (2001)
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[Publications] 馮 少孔: "微動アレイ探査による名古屋市深部地下構造の推定"物理探査学会第104回学術講演論文集. 43-47 (2001)
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[Publications] 南雲秀樹: "濃尾平野の地盤構造と地震動特性"第26回地震工学研究発表会講演論文集 第1分冊. 293-296 (2001)
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[Publications] 澤田義博: "堆積平野の温泉井を利用した地盤調査と深部地震観測のすすめ"第3回堆積平野地盤構造調査成果報告会予稿集. 1-6 (2001)
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[Publications] 南雲秀樹: "濃尾平野の地下構造モデルと地震動シミュレーション"日本地震学会2001年度秋季大会講演予稿集. B44 (2001)