2000 Fiscal Year Annual Research Report
車両衝突を受ける防護柵の性能評価に関するシミュレーション手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
11555124
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 義人 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (30111826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 春路 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 非常勤研究員 (80293661)
宇佐美 勉 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50021796)
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Keywords | 防護柵 / 車両衝突 / 数値シミュレーション / 鋼製 / アルミニウム合金 / ひずみ速度効果 |
Research Abstract |
本年度は,20t,25tのトラックモデルについて,その重心やバンパーの位置などに着目して,精密化をはかった.試作したトラックの有限要素モデルは,トラック後部の2次衝突までの挙動をほぼあわせることができるようになった.また,1tの乗用車モデルについても,独自にモデル化を行った.しかし,0.3秒程度までの誘導性能はある程度は,可能になったが,本来の目的である重心位置の加速度特性は,まだ,十分な精度で得ることはできない.そのため,乗員の安全性能については,十分な検討はできず,今後の検討課題として残った. 防護柵については,鋼製の橋梁用防護柵だけでなく,アルミニウム合金防護柵について実車衝突数値シミュレーションを行い,実験結果と比較し,概ねトラックの誘導性能と防護柵の変形挙動をシミュレーションできることを明らかにした.このとき,防護柵に用いられるアルミニウム合金の応力-ひずみ関係と,そのひずみ速度効果を明らかにする動的引張試験を行った.その結果,防護柵に用いられるアルミニウム合金の構成則を実験的に得て,その結果を数値シミュレーションに用いた.なお,アルミニウム合金のひずみ速度効果は高々数%で,その効果を解析に導入しても,挙動はほとんど変わらないことを明らかにした. また,剛性防護柵とメタル防護柵の両者のメリットを取り入れた複合防護柵の実車衝突数値シミュレーションを開始した.このタイプの防護柵は,環境にも配慮し,かつ,十分な性能を持った新しい防護柵を設計できる可能を持っており,今後詳細に検討する予定である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Itoh: "Lifecycle Management Approach for Network-level Transportation Infrastructure System Based on Information Technologies"Implementing IT to Obtain a Competitive Advantage in the 21st Century. 300-314 (2000)
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[Publications] Y.Itoh : "Bridge Type Selection System Incorporating Environmental Impacts"Journal of Global Environment Engineering . Vol.6. 81-101 (2000)
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[Publications] Y.Itoh: "An Integrated Planning System for Building Construction Using Object-Oriented Technology"Implementing IT to Obtain a Competitive Advantage in the 21st Century. 382-394 (2000)
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[Publications] Y.Itoh : "Environmental Impact Analysis of Economic Development and Energy Consumption in the South China"2nd Asia Pacific Conference & Exhibition on Transportation and the environment. 11-13 (2000)
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[Publications] 馬智亮: "ウェブに基づいた道路のライフサイクル情報の統合的管理用グループウェアおよびその活用"土木学会論文集. No.665. 177-181 (2000)
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[Publications] 伊藤義人: "橋梁のライフサイクル環境負荷および建設副産物発生量に関する研究"構造工学論文集. Vol.47A. 10 (2001)