1999 Fiscal Year Annual Research Report
支圧型補強土における破壊機構の解明と信頼性設計法導入に関する研究
Project/Area Number |
11555129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松井 保 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20029143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋島 康之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40263214)
小田 和広 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00185597)
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Keywords | 支圧抵抗型補強土 / 室内引抜き試験 / 現場引抜き試験 / 遠心力載荷実験 / 模型実験 / 支圧抵抗力評価式 / 補強メカニズム |
Research Abstract |
支圧型補強材の室内引抜き試験を行い,支圧部材が発揮する支圧抵抗のメカニズムを解明するため,引抜き試験時における補強材周辺の土圧変化を測定した。スチールグリッド補強材の支圧部材(直径6.0mm)が支圧抵抗力を発揮する際には前方300mmまで土圧の上昇を惹起することが明らかとなった。また,室内引抜き試験結果をもとに,支圧型補強材が発揮する支圧抵抗力を理論的に評価できる支圧抵抗評価式を提案し,種々の研究期間で実施された支圧型補強材引抜き試験結果をもとに,評価式の適用性を検討した。さらに愛知県の実験サイトにおいて支圧型補強土の現場引抜き試験を行い,実測された引抜き抵抗力と理論的に計算した引抜き抵抗力を比較・検討した。その結果,提案式は今回実測した引抜き抵抗力よりも安全側となる結果が得られたが,室内引抜き試験結果とはよく一致することが確認された。 一方,遠心力場での模型実験を行うために,遠心力載荷試験装置の製作を行い,基本的な性能の確認を行うとともに最大加速度100Gまで載荷できることを確認した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Matsui,T.Nabeshima,Y.Zhou S.G. and Ogawa,N.: "Design method for steel grid reinforced earth structure considering bearing resistance"Proceedings of International Symposium on Slope Stability Engineering. Vol.2. 1039-1042 (1999)
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[Publications] 鍋島康之,松井保,周詩廣,鶴田慎之介: "スチールグリッド補強土の補強メカニズムの解明と支圧抵抗力の評価"土木学会論文集. No.638III-49. 251-257 (1999)