1999 Fiscal Year Annual Research Report
ボンドオーダーポテンシャルによる状態図作成汎用コードの開発
Project/Area Number |
11555161
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西谷 滋人 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50192688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 徹 新日本製鐵株式会社, 先端技術研究所, 部長
青木 正人 岐阜大学, 工学部, 助教授 (70192854)
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Keywords | 状態図計算 / 遷移金属合金 / ボンドオーダーポテンシャル / タイトバインディング理論 / モーメント近似 / モンテカルロシミュレーション / 自由エネルギー / 有限温度 |
Research Abstract |
状態図は材料開発の重要な道具である。全く新しい理論を新たに作りだすことではなく,既存の手法を専門でない研究者が手軽に使えるような汎用プログラムを提供することを目的としている。現場で日常的に使用する状態図が第一原理計算から作成できれば,開発研究における実験の方向を指し示す有力な道具として広く使われることが期待できる。 本研究では,ボンドオーダーポテンシャルをもちいてモンテカルロシミュレーションをおこない,高速に精度よく自由エネルギーを計算するプログラムの開発する。本年度はこれらの基礎となる以下の作業を行った。 1.計算アルゴリズムの並列化と実働試験 2.モンテカルロシミュレーションのルーチンのテスト 3.タイトバインディング計算による遷移金属希薄合金のエンタルピーの再現性の確認 なかでも3によりタイトバインディング計算を詳しく解析した結果,遷移金属合金のエンタルピー変化は電子構造の3次モーメント以上の効果が必須であることが明らかとなった。
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[Publications] S.R.Nishitani: "Madelung energy of metal-metalloid compounds"Computational Materials Science. 14. 62-66 (1999)
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[Publications] K.Masuda-Jindo: "Atomistic simulatin of lattice defects in nano-scale semiconductors : minimal-bases TBMD method"Computational Materials Science. 14. 203-208 (1999)
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[Publications] I.Oleinik: ""Computer-Aided design of High-Temperature Materials"(eds.A.Pechenik)"Oxford University Press. (1999)