2000 Fiscal Year Annual Research Report
擬液膜操作によるプリントサーキットボードのエッチング廃液簡易処理プロセスの開発
Project/Area Number |
11555207
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷垣 昌敬 京都大学, 工学研究科, 教授 (30027148)
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Keywords | 静電液膜 / 抽出分離 / 酸廃液処理 / エッチング廃液 / 液滴分裂 / 物質移動 / 銅イオン / リサイクル |
Research Abstract |
プリントサーキットボードの製造工程中で出てくる高濃度の銅を含む酸廃液から,銅金属を回収・資源化し,同時に酸のリサイクル使用を目的として,抽剤の探索,静電擬液膜法(ESPLIM)のモデル化およびプロセスのフィージビリティーに関する検討を行った. (1)抽剤の探索(谷垣) 銅を選択的に抽出するキレート系およびイオンペア系の抽剤の探索を行った.高濃度の酸溶液からの抽出は一般に困難であり,さらに高濃度での逆抽出が必要である. (2)静電擬液膜実験(谷垣) 現有の擬液膜実験装置を一部改良した装置で実験を行った.電場中における液滴の分裂挙動と物質移動挙動をモデル化できた.これによって,装置の設計が可能となった. (3)プロセス開発のフィージビリティー検討(城石) 現段階では,理想的な抽剤の探索が完了していないので,逆抽出に用いる酸が非常に高濃度であり操作的に苦しい点があるが,銅を再資源化し,また,酸を循環再利用するプロセスが予備的な検討の結果可能であることが判明した.
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