2000 Fiscal Year Annual Research Report
高温溶解型温度刺激応答性高分子の開発とその温度応答を用いた抗腫瘍性酵素の活性制御
Project/Area Number |
11555217
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
星野 一宏 富山大学, 工学部, 助教授 (20222276)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地田 千枝 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 助手 (20290736)
細貝 和彦 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30249768)
諸橋 昭一 富山大学, 工学部, 助教授 (10007015)
|
Keywords | 温度刺激応答性高分子 / 抗腫瘍性酵素 / 活性制御 / 抗消炎作用 / 重合 |
Research Abstract |
本研究では、直鎖状の低温域で不溶状態、高温で可溶状態となる高温溶解型温度刺激応答性高分子を抗消炎作用を有する生体高分子の活性部位近傍に固定化した生体ハイブリットを調製し、その温度刺激による活性制御法を開発すること検討している。平成11年度は高温溶解型温度刺激応答性高分子を開発した。この高分子を利用して平成12年度は抗腫瘍性酵素であるSOD等を酵母、乳酸菌から精製し、調製した酵素に各高温溶解型温度刺激応答性高分子を固定化することを検討した。具体的内容を以下に記す。 生体分子ハイプリットの調製とその温度変化を利用した酵素活性 a)温度刺激応答性高分子を修飾したSODの調製 昨年度、合成した高温溶解型温度刺激応答性高分子の重合条件を元に、高分子末端にアミノ基を有する高分子を調製した。さらに、従来の研究成果を元に乳酸菌L.lactisおよび酵母S.cerevisiae由来のSODを大量に調製・精製を行った。。 b)SODの活性近傍への温度刺激応答性高分子の修飾 高分子末端にアミノ基を有する温度刺激応答性高分子と、精製したSODに存在するカルボキシル基を共有結合させることにより、生体分子ハイブリットを調製する。このときの結合状態を最適化するための条件を決定した。 平成13年度は、高温溶解型温度刺激応答性高分子を固定化した抗腫瘍性酵素を用いて活性制御の可能性を検討する。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Kazuhiro Hoshino: "Desorption properties of preadsorbed methal ions from sodium polyacrylate gel"Journal of Chemical Engineering of Japan. 34. (2001)
-
[Publications] Kazuhiro Hoshino: "Synthesis of ethyl α-D-glucoside by use of reverse hydrolysis α-D-glucosidase in ethanol"Biotechnology Letters. 23. (2001)