1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11556042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
清水 英良 岐阜大学, 農学部, 教授 (90144005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 覚 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30137244)
田中 勉 神戸大学, 農学部, 助教授 (20144602)
西村 眞一 岐阜大学, 農学部, 助教授 (90228221)
西村 伸一 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (30198501)
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Keywords | 浸透破壊 / 圧密 / 破壊靱性 / コンクリート構造物 / ひびわれ / 供試体直径 / 二次元集中流 / 逆解析 |
Research Abstract |
1.基礎及び堤体中の水理破砕 水理破砕を定量的に扱う上で破壊靱性は有効であるが、理論上は半無限地盤において考えているため、供試体による測定では仮定が満たされない場合がある。本研究では同一サイズで大きさの異なる初期亀裂をもつ幾つかの供試体において破壊靱性を測定し、初期亀裂長が破壊靱性に及ぼす影響を調べた。その結果、供試体直径が初期亀裂長の7倍程度あれば理論的仮定を満たすことを実験的に明らかにした。 2.浸透破壊に対する安全性評価 地下水位の高い地点における矢板背後の地盤は浸透破壊に対して十分注意する必要がある。実例解析から、複列矢板に囲まれた地盤への浸透流の二次元的な集中は浸透破壊に対する安全率を著しく低下させ問題であることがわかった。ここでは、実際に実験的に考察を行うため試験装置を試作した。現在予備実験を行っている段階であり、今後実験を積み重ねてゆく予定である。また、Prismatic Failureの考え方を用いて理論的に二次元集中による浸透破壊安全率の降下について考察を行っているところである。 3.コンクリート構造物の安全性評価 二軸応力下におけるコンクリートの破壊特性を調べるためのくさび挿入試験装置を作製した。また、この試験装置により得られた結果から、破壊エネルギーおよび引張軟化曲線などの破壊力学パラメータを算定するための解析プログラムを作成した。 4.土地改良施設の信頼性設計 干拓堤防の圧密沈下予測を行うに際し、今回は手法の確立のため、精度の良い計測結果を得る目的で三軸供試体による異方圧密実験を実施した。試験から得られた供試体の鉛直および側方変位、供試体底部における間隙水圧を用いて同定および予測を実施したところ、有効ヤング率E',有効ポアソン比n',透水係数κが同定され、その結果、間隙水圧計測結果の圧密挙動予測に対する有効性が示された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西村眞一: "粘性土における破壊靱性の測定法に関する研究"農業土木学会論文集. 67・6. 705-710 (1999)
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[Publications] 田中勉: "構造物基礎の掘削におけるパイピング発生事例の解析"地下水技術. 41・11. 12-17 (1999)
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[Publications] 田中勉: "矢板背後地盤の浸透破壊におけるSelf stabilizing効果"第56回農業土木学会京都支部研究発表会講演要旨集. 69-67 (1999)
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[Publications] 田中勉: "軸対称地盤の浸透破壊実験"第35回地盤工学研究発表会平成12年度発表講演集. (In printing). (2000)
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[Publications] 西村伸一: "Stochastic nonlinear consolidation model and its application to back-analysis of soft ground"Proc. Application of Statistics and Probability. 8・1. 445-452 (1999)
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[Publications] 西村伸一: "Consolidation back-analysis using pore pressure measurement"Proc. Coastal Geotechnical Engineering. (In printing). (2000)