1999 Fiscal Year Annual Research Report
ウシ主要組織適合遺伝子によって規定される牛白血病発症の危険性と抵抗性の摘発方法
Project/Area Number |
11556061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
間 陽子 理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 先任研究員 (50182994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 光夫 社団法人家畜改良事業団, 家畜改良技術研究所・遺伝検査部, 課長
森田 裕 チッソ株式会社, 横浜研究所, 主席研究員
田島 茂 理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 奨励研究員 (60311346)
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Keywords | 牛白血病ウイルス(BLV)感染牛 / BoLAクラスII遺伝子 / BoLA-DRB3エクソン2 / PCR-FRLP法 / 発症抵抗性対立遺伝子 / 発症危険性対立遺伝子 / ヒツジ感染実験 / OLA-DRB1 |
Research Abstract |
ウシの難治疾患である牛白血病ウイルス(BLV)による白血病発症と、ウシMHC(BoLA)遺伝子群の中で、最も多型に富むDRB3との相関性を再解析した。その結果、BoLA-DRβ鎖の中でも特に多型が集中しているβ1ドメインの特定のアミノ酸配列の違いが発症牛と未発症健康牛の間に見しだされた。71,74,77,78位のアミノ酸がリジン/アルギニン,グルタミン酸,アルギニン,バリンである対立遺伝子を少なくとも一有する個体の頻度は、発症牛およびPL牛に比較して未発症健康牛で高かった。一方リジン^<71>,アラニン^<74>,スレオニン^<77>,タイロシン^<78>であるアミノ酸をコードする対立遺伝子をホモ接合で有する個体の頻度は発症牛およびPL牛で高かった。従って、リジン/アルギニン^<71>,グルタミン酸^<74>アルギニン^<77>,,バリン^<78>あるアミノ酸をコードする対立遺伝子を有する固体がBLVによる白血病発症に対して抵抗性である可能性が示された。 さらに、このような抵抗性に関与する対立遺伝子は、制限酵素Pst1およびDraIII認識配列を持たないが、一方他の対立遺伝子は何れかの酵素の認識配列を含むことを利用したPCR-RFLP法を確立した。 最終的に、BoLA遺伝子がBLVによる白血病発症の感受性を規定するかを、BLVの高度感受性実験動物ヒツジを用いて検証中である。則ち、ヒツジのOLA-DRB1領域の塩基配列を解析後、白血病発症に対して抵抗性及び感受性が予測される2群を選別した。各個体をBLVで攻撃しウイルスの増殖、免疫応答、発症の有無を解析している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 間陽子: "免疫遺伝学"獣医遺伝学入門(鈴木勝士監訳、学窓社). 160-172 (1999)
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[Publications] 間陽子: "免疫応答遺伝子の多型解析を用いた抗病性ウシ作出への基礎的研究"畜産技術. 531. 24-27 (1999)
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[Publications] 間陽子: "MHCの機能"最新獣医診療ハンドブック(長谷川篤彦監修、インターズー). 391-394 (1999)
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[Publications] Nagaoka Y.et al.: "Ovine MHC class II DRB1 alleles associated with resistance or susceptibility to development of bovine leukemia virus-induced ovine lymphoma"Cancer Res.. 59. 975-981 (1999)
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[Publications] Kabaya H.et al.: "Up-regulation of tumor necrosis factor a mRNA in the bovine leukemia virus (BLV)-resistant sheep ; for the development of effective BLV vaccine"Vet.Immunol.Immunopathol.. 68. 256-265 (1999)