2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生抑制因子(AIP)の構造・機能の解析とそれを応用した遺伝子治療
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11557087
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
石田 久雄 田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 研究員 (40322771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧 俊彦 田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 主幹 (60135605)
三宅 正幸 田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 部長 (90250076)
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Keywords | angiogenesis / AIP / 糖鎖 / metastasis |
Research Abstract |
癌の腫瘍血管の新生を抑制することは癌の増殖、転移の抑制において非常に重要であると考えられ、我々は既知の物質とは全く違った血管新生制御因子を探求してきた。手段として、血管内皮細胞の遊走能に着目し、その運動を抑制するモノクローナル抗体を作製した。その中で、HM7-3抗体は、分子量135K、105Kの糖蛋白質を認識しており、新たな血管新生抑制因子だと考えられたので、AIPと名付けた。一時このcDNAと考えられる2571個からなるcDNAをクローニングすることができた。しかしスキッドマウスを用いたin vivoの実験において、このAIPのcDNAをトランスフェクションした癌細胞を移植してみたが、母細胞の形成する腫瘍への血管新生と較べ、血管新生数では有意な差は得られなかった。また、アデノウイルスを用いて、ヌードマウス移植腫瘍自身にAIPを発現させてみたが、腫瘍血管新生を阻害することは出来なかった。これらのことから、AIPが糖蛋白質複合体となって初めて、その生理的作用を獲得することが考えられた。つまり、この蛋白構造に修飾された糖鎖構造が、このような生理的現象を示している可能性が示唆され、抗体アフィニティカラムでAIPを精製し蛋白質部分と糖鎖部分をそれぞれ分離した。更に、この糖鎖部分に対する抗体を作製するとともに、NMRを用いてこの糖鎖構造を解析している。その結果、末端糖にシアル酸が付いており、この部に活性を見出し、詳細な構造を検討中である。しかしながら、もう一つの可能性としては、ラット角膜を用いた正常血管内皮細胞の新生阻止を行えるので、正常血管新生と腫瘍内血管内皮細胞の新生阻止とは、そのプロセスが異なることも示唆された。引き続きこれらの問題を検討していく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Hashida H, et al.: "The Novel Monoclonal Antibody MH8-4 Inhibiting Cell Motility Recognizes Integrin α3 : Inverse of Its Expression with Metastases in Colon Cancer"Int.J.Oncol.. 18. 89-95 (2001)
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[Publications] Ikeda N, et al.: "The Association of K-ras Gene Mutation and Vascular Endothelial Growth Factor Gene Expression in Pancreatic Cancers"Cancer. 92. 488-499 (2001)
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[Publications] Tokuhara T, et al.: "Neutral Endopeptidase/CD 10 and Aminopeptidase N/CD13 Gene Expression as a Prognostic Factor in Non-Small Cell Lung Cancer"Jpn.J.Thorac.Cardiov.Surg. 49. 489-496 (2001)
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[Publications] Tokuhara T, et al.: "Clinical Significance of CD151 Gene Expression in Non-Small Cell Lung Cancer"Clin.Cancer Res.. 7. 4109-4114 (2001)
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[Publications] Hashida H, et al.: "Integrin α3 Expression as a Prognostic Factor in Colon Cancer : Association with MRP-1/CD9 and KAI1/CD82"Int.J.Cancer. 97. 518-525 (2002)
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[Publications] Hashida H, et al.: "Aminopeptidase N Is Involved in Cell Motility and Angiogenesis : Its Clinical Significance in Human Colon Cancer"Gastroenterology. 122. 376-386 (2002)
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[Publications] Hashida H, et al.: "Cell-Surface Aminopeptidase : Base and Clinical Aspects"S.Mizutani et al. Elsevier Science B.V.. 4 (2001)