2001 Fiscal Year Annual Research Report
薬物による顎骨吸収の抑制と制御-3次元骨形態計測法と骨塩量測定による解析
Project/Area Number |
11557134
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大谷 啓一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10126211)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 真理子 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (90334440)
青木 和広 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40272603)
|
Keywords | 低Ca食 / 破骨細胞 / 高血圧症 / 仮骨延長法 / 細胞内カルシウム / 骨塩素測定 / 共焦点レーザー走査顕微鏡 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の最終年度にあたり、これまで行ってきた以下の実験系による研究成果をまとめた。 1)骨粗鬆症実験モデルの研究成果 低Ca食飼育ラヅトならびに高塩食飼育ラットによる骨吸収実験モデルにおいて、開発した3次元骨形態計測と骨塩量測定を用いて以下の結果を得た。 A)低Ca食飼育ラットにおいて食飼切り替え直後より骨吸収は亢進し、骨remodeling活性が上昇することが示された。 B)Bisphosphonateを低Ca食飼育ラットに投与したところ、低Ca食による骨吸収を抑制する作用のあることが示された。 C)高塩食飼育ラットにおいて22週間の食塩摂取により血圧上昇とともに顎骨吸収が起こることが明らかとなった。そのメカニズムは破骨細胞による骨吸収量増加と骨芽細胞による骨形成量減少によるものであり、一時的に骨remodelingのuncouplingが起きることが示唆された。 2)仮骨延長を行ったウサギにおける研究成果 仮骨延長を行ったウサギにおいて、仮骨延長部の骨塩量、力学的パラメーターを解析したところ、仮骨部の骨塩量は術後早期におこることが示された。力学的強度のピークは新生骨が成熟する前に起こり、この時期に延長装置を除去できる可能性が示された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Y.Iwasa, K.Shimoyama, K.Aoki, K.Ohya: "The effect of high salt intake on the mandibular bone loss in Dahl-Iwai salt-sensitive rat"J. Med. Dent. Sci.. 47. 187-195 (2000)
-
[Publications] H.Noji, H.Yoshimasu, K. Aoki, K. Ohya, T.Amagasa: "Non-invasive densitometric and bistomorphometric study of the regenerated bone in the distraction gap in rabbits"J. Med. Dent. Sci.. 47. 197-206 (2000)
-
[Publications] T.Shibata, H.Awano, S.Yamada, K.Ohya: "Mechanism of proton transport in isolated rat osteoclasts attached to bone"J. Med. Dent. Sci.. 47. 177-185 (2000)