2000 Fiscal Year Annual Research Report
根尖性および辺縁性歯周炎治療におけるビスフォスフオネートの応用に関する研究
Project/Area Number |
11557146
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
石井 信之 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20163610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千枝 桂子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40267513)
角田 晃 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70236933)
南田 厳司 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70288083)
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Keywords | YM175, / Bisphosphonate, / ラット根尖病変モデル、 / ラット歯周炎モデル、 / P.gingivalis |
Research Abstract |
本研究ではYM175の根尖病変および歯周病変に対する治癒効果をラット実験モデルを用いて検討した結果、YM175の骨密度増加作用により両病変ともに歯槽骨吸収に抑制傾向が認められたことから臨床において治療および予防効果が期待された。ラット根尖病変モデルにおけるYM175効果:YM175(2mg/kgのYM175(in PBS+5%carboxymethylcellulose)500ulを3日間隔で3週間)を口腔内に予防投与した後、ラット下顎第一臼歯を実験的に露髄させ根尖病変を誘導させ、さらにYM175を2および4週間投与した結果、YM175投与群はYM175非投与群(対照群)共に比較して顕著な骨密度増加が認められ根尖病変の進展は有為に減少した。病理組織学的検索結果では、YM175投与群および対照群共に炎症性細胞浸潤に顕著な変化は認められなかったが、YM175の口腔内投与は根尖病変の進行を抑制させることが明らかになった。ラット歯周炎モデルにおけるYM175効果:P.gingivalis接種による歯周炎モデルを作製してYM175の歯周病変に対する治癒効果をマイクロフォーカス管によるX線撮影と画像解析装置による解析を行った結果、YM175投与2週間群および4週間群では歯根膜腔幅径および歯根膜腔面積共に対照群と比較して有為な変化は認められなかったが、YM175投与8週間群で歯根膜腔幅径と歯根膜腔面積共に有為な減少が認められた。病理組織学的検索結果では、YM175投与群および対照群共に炎症性細胞浸潤に顕著な変化は認められなかったが、YM175投与8週間群において歯周ポケット内縁上皮直下の歯槽骨吸収に抑制傾向が認められた。
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