1999 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌遺伝子治療に応用可能な細胞ターゲティング法の開発に関する研究
Project/Area Number |
11557156
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 雄三 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (50014329)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳下 正樹 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (70132793)
|
Keywords | 遺伝子治療 / アデノウイルス / 口腔癌 |
Research Abstract |
研究計画どおり、in vitroにおける、発現効率の検討、in vivoへの展開のための、ヌードマウスへの移植細胞株の選択をおこなっていった。 いくつかの予備実験で、アデノウイルスベクターを使った場合、腫瘍細胞と正常細胞それぞれに特異的なプロモーターは、今のところ選別されていない。ただし、昨年、米国において、アデノウイルスベクターをつかった遺伝子治療の死亡例が報告されており、あらたな、ベクターでの検討も必要となり、現在、レトロウイルスなどの研究計画を再考中である。 リポフェクチン法は、優れたトランスフェクション効率がみられin vitroでは、適切な遺伝子導入法と考えられるが、ラット、マウスなどでは、代謝されてしまうため、in vivoへ適用外と判断した。 ヌードマウスに、口腔癌細胞株の腫瘍移植の検討を行い、生着のよい、細胞株をいくつか選別した。今後、これらの細胞株をより、新たに移植しやすい株、転移しやすい株などを樹立していく予定である。 今後、適切なプロモーター、ベクターの選別しだい、マウス腫瘍モデルに対しての応用を考えている。
|