2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット遠隔医療システムの開発・開閉口訓練ロボットでの顎運動障害の在宅治療
Project/Area Number |
11557157
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Research Institution | YAMANASHI MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20185325)
高信 英明 早稲田大学, 理工学部, 助手 (40308177)
高西 淳夫 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50179462)
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Keywords | 遠隔医療 / インターネット / 遠隔操作 / 在宅医療 / 開閉口訓練 / ロボット / ISDN / 顎運動障害 |
Research Abstract |
平成7年度〜平成8年度の研究に於ては、早稲田大学で開発された咀嚼ロボット3号機の基本構造の、「咬合」のメカニズムを「開口」運動メカニズムに変換構造を開発することによって、平成8年度(1996年度)に1自由度をもつコンピューター制御機構の開口訓練装置1号機(WY-1)を完成した。次いで本装置の臨床応用により得られた良好な成果を発表論文「咀嚼ロボットの応用に関する開閉口訓練装置の開発についての検討-開口力の測定-」はその学術的意義、特徴性、独創性が認められ、1996年度の日本口腔顎関節学会の学会賞を獲得した。 次いで平成9年度〜平成12年度の研究では更に機構を発展させた開口と開口をもつ機能と上下方向と前後運動の2自由をもつ装置、開閉口訓練ロボット(WY-2)を完成させた平成9年度(1997)平成13年度までの研究期間に4自由度、更に左右、斜方向の運動をもつ4自由度モデルの開発を行なっている。同時に各種顎運動障害に対する臨床適応法とその成果についての研究を行なっている。 以上の研究経緯から特に2自由度の開閉口訓練装置の臨床結果が極めて良好であったこと、下顎運動障害をもつ症例は極めて多いにもかかわらず、本装置の機構をもつ訓練装置は他にないことから、より多くの症例に本装置の治療を受ける機会を提供し得ればとの考えから遠隔医療の着想に至った。遠隔ロボットの制御実験は高西、高信らにより1996年と1997年に日本-イタリア間で成功している。 そして、本研究に於ても2000年3月に山梨-東京間での本装置を用いた遠隔試験に成功した。
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