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1999 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌の発癌機構におけるヘリコバクターピロリの関わりについての検討

Research Project

Project/Area Number 11557159
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

飯塚 忠彦  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80026921)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 楠元 貴司  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10301251)
横江 義彦  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30211650)
若月 芳雄  京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40220826)
Keywords唾液 / Helicobacter Pylori / 経口免疫 / マウス / Peyer's Patch
Research Abstract

免疫誘導における唾液腺由来液性因子の果たす役割を検討するため6週齢のC57BL/6雌マウスを用い、次の7群に分けて検討した。1群:sham ope,2群:sham ope→経口免疫、3群:唾液腺摘出→経口免疫、4群:唾液腺摘出→経口免疫(EGF飲水投与)、5群:唾液腺摘出→経口免疫(NGF飲水投与)、6群:唾液腺摘出→経口免疫(免疫時saliva投与)、7群:唾液腺摘出
免疫方法としてはHelicobacter pylori(H.Pylori)超音波破砕物1mg、Cholera Toxin(CT)10μgをリン酸緩衝食塩水50μ1に希釈(6群のみ直前に他のマウスより採取した唾液にて希釈)し経口投与した。2週間後、2.7x10^7CFUのH.Pyloriにて感染させた。検討方法は、免疫終了後ならびに感染1ヶ月後のPeyer's Patchでのサイトカイン産生能、血清・便中抗体価測定ならびにH.Pyloriの菌量測定を行った。
その結果、唾液腺を摘出することによりPeyer's PatchにおけるIL-2の産生が上昇し、IL-4ならびにIL-10が低下するが、唾液を加えることによりIL-4ならびにIL-10の産生が上昇した。菌量数については唾液腺摘出により増えたものの、唾液を加えて経口免疫を行うことによりH.Pyloriの菌量は減少した。またEGF、NGFを飲水することの影響については1ヶ月後の段階では菌量ならびに抗体価に変化を認めなかった。
以上より、CTをもちいた経口免疫によりTh2免疫応答が誘導されるが、そのためには唾液が必要であることが判明した。現在、唾液による免疫制御機構のさらなる解明のため、胃粘膜ならびにPeyer's Patchにおけるリンパ球系ケモカイン(IP-10、RANTES、Eotaxin、MDC)の発現についてRT-PCRにて検討中である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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