2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11557165
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大嶋 隆 大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (80116003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 重信 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (10177917)
祖父江 鎮雄 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (60029973)
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Keywords | 歯周病原性細菌 / 小児 / PCR |
Research Abstract |
2歳から15歳までの健常な日本人小児119名の唾液および歯肉溝プラークから材料を採取し,2年間にわたりPCR法により歯周病原性細菌の検出を行った. その結果,以下の結果を得た. 1.Prevotella nigrescens,Capnocytophaga ochracea,A.actinomycetemcomitans,Bacteroides forsythus,Campyrobacter rectusは増齢とともに検出率が増加した. 2.Capnocytophaga suptigena,C.ochraceaおよびA.actinomycetemcomitansは一旦唾液中より検出されると,その後はほぼ常に唾液中より検出される. 3.Porphyromonas gingivalis,Treponema denticolaおよびPrevotella intermediaは散発的にしか検出されず,健常な小児の口腔常在菌ではないと考えられた. 4.P.nigrescens,C.ochracea,C.suptigena,A.actinomycetemcomitans,C.rectus,Eikenella corrodensはいずれの年齢の小児おいても高頻度で検出され,健常な小児の口腔常在菌と考えられた. 今後は歯周炎易感染性疾患患者を調べ,歯周炎発症との相関を調べる予定である.
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