1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11557174
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
黒澤 隆夫 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (50103198)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 昭毅 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (60220737)
青木 隆 北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (90184035)
千葉 仁志 北海道大学, 医学部, 講師 (70197622)
河野 弘明 協和メデックス研究所, 主任研究員
村井 毅 北海道医療大学, 薬学部, 助手 (50260823)
|
Keywords | 酸化LDL / コレステロールエステル / 過酸化脂質 / CETP / CD36 / 脂肪酸過酸化物 |
Research Abstract |
酸化LDLは脂質として含まれる不飽和脂肪酸,コレステロールはその一部が酸化を受け,過酸化物,水酸化体などの酸化成績体として存在するものと推定される.そこで,これら酸化体の定量分析法開発のための標品となる酸化体の合成を行った。不飽和脂肪酸の酸化体の合成にはラジカル酸化剤あるいはリポキシゲナーゼを用いて酸化し,その成績体である過酸化物を単離・精製し、それらの異性体比について検討を行った.また,コレステロールの酸化体については申請者らが既に開発した水酸化胆汁酸の合成法を利用し、7-hydroxy及び7-oxo体の合成を行い、同時に不飽和脂肪酸エステルへと導いた。又、コレステロールエステルの過酸化物の合成についても検討し、光酸化反応を応用し、標品の合成及びそれらの構造決定を行った。その成果について投稿中である。これら標品を用いて、次年度より的確な分析法の開発を行う予定である。さらに、CETP完全欠損,CD36欠損,高トリグリセリド血症患者血液中の酸化LDLの単離・精製を行うために,現在、超遠心により分画し,酸化LDL画分を分離中である.その純度を確認するためにキャピラリー電気泳動を利用した分析法についても検討を行うが,今年度導入した光散乱検出器を利用した高感度な酸化LDLの分析法の開発を検討中である。今後、酸化LDLの簡便な分析法として免疫学的測定法の開発を検討するために,各疾患患者より精製した酸化LDLを抗原として,マウスに免役し,モノクローナル抗体の調製について検討する.
|
-
[Publications] Akihiro Kimura: "Protile urinary bile acids in infants and children :Developmenttal pattern of excretion of unsaturated ketonic bile acids and 7b-hydroxylated bile acids"Pediaric Research. 45. 603-609 (1999)
-
[Publications] 千葉仁志: "CETP欠損症研究の最近の進歩"臨床検査. 44. 213-215 (2000)
-
[Publications] Yasuda S.: "b2-Glycoprotein I deficiency: prevalence,genetic background effect on plasma lipoprotein metabolism"Atherosclerosis. (印刷中).
-
[Publications] Yanai H.: "Type I CD36 deficiency in human not associated with insulin resistance syndrome"Am.J.Med.Genet.. (印刷中).
-
[Publications] Matubara M.: "Decreased logevity in Japanese associated with low-molecular-weight apolipoprotein(a) phenotypes"Annals Clin.Biochem.. (印刷中).
-
[Publications] Hidekatsu Yanai: "Phenotype-genotype correlation in CD36 defficiency types I and II"Thromb.Haemost.. (印刷中).