2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11557197
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤井 政幸 近畿大学, 九州工学部, 助教授 (60199297)
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Keywords | ベロ毒素 / 糖鎖受容体 / 細胞接着阻害 / 治療薬 |
Research Abstract |
ベロ毒素とその細胞膜糖鎖受容体であるGb3セラミドとの結合を表面プラズモンセンサーにより検出するため、べロ毒素の代替として細胞毒素abrin Cをセンサープリズム上に固定化し、Gb3糖鎖をリガンドとして注入して、そのセンサグラムより結合-解離の速度定数、および、解離定数を求めた。センサグラムより、結合反応速度定数k_A=7.24x10^3、解離反応速度定数k_B=7.59x10^<-4>、結合平衡定数K_A=9.53x10^6、解離平衡定数K_B=1.05x10_<-7>と言う値を得た。SPRセンサーの感度はリガンドの分子量に比例するため、Gb3糖鎖の分子量が504、Abrin Cの分子量は約60,000であることを考えると、今回の結果は、仮に、Gb3糖鎖をセンサープリズム上に固定化し、Abrin Cの検出を行った場合、10^<-9>(ナノモル)レベルのAbrin Cが十分に検出可能であることを示している。表面プラズモン共鳴装置を用いた解析から、Gb3糖鎖の細胞毒素への結合能評価ができ、10^<-9>(ナノモル)レベルのAbrin Cが十分に検出可能であるという有望な結果を得た。さらに結合能の強い糖鎖アナログを探索し、目標であるピコモル〜フェムトモル濃度以下の検出を達成したい。糖鎖受容体アナログは毒素やウイルスの検出装置としてのみならず、医薬や機能性高分子素材(除菌フィルターなど)への応用も可能で、その方面の検討も視野に入れて研究を進めている。また、より簡便な検出法として、蛍光ラベルした糖鎖受容体アナログと結合した毒素をタンパク質吸着能の高いメンブレンフィルターで吸着し、蛍光分光光度計で検出する手法を検討中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masayuki Fujii 他1名: "Specific binding and stabilization of DNA and phosphorothioate DNA by amphiphilic α-helical peptides"Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids. 20巻(印刷中). (2001)
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[Publications] Masayuki Fujii 他1名: "A novel solid phase synthesis of DNA conjugates"Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids,. 20巻(印刷中). (2001)
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[Publications] Masayuki Fujii 他10名: "Structures and Affinities of DNA Binding Peptides"Nucleic Acids Res., Symp.Ser.. 44巻. 49-50 (2000)
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[Publications] Masayuki Fujii 他1名: "Synthesis and Properties of Novel Acyclic Nucleotides"Nucleic Acids Res.,Symo.Ser.. 44巻. 47-48 (2000)
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[Publications] Masayuki Fujii 他4名: "Design and Synthesis of Curcumin-Bioconjugates to Improve Systemic Delivery"Nucleic Acids Res., Symp.Ser.. 44巻. 75-76 (2000)
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[Publications] Masayuki Fujii 他2名: "A Novel Approach for the Solid Phase Synthesis of DNA-Peptide Conjugates"Peptide Science. 2000巻(印刷中). (2001)