2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11558001
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
須田 和裕 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (70192135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯星 穣治 DKH(株)開発部, 研究員(研究職)
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Keywords | ラット / 画像処理 / 位置検出 / 人間 / コンピュータ |
Research Abstract |
本研究は画像処理技術を利用しあたらしいラット走トレーニング装置を開発するものである。最近の画像処理技術の発達に伴い、新たに比較的安価な位置検出装置が利用できるようになった。この装置はリアルタイムで画像中のある一定以上の大きさの色の位置座標をコンピュータに出力することができる。例えばある種のラットは白い毛皮に覆われている。そこでラットの走行面の色を白とコントラストのある色にしておけばラットの位置座標がリアルタイムで連続して出力され、ラットの運動量が計測できる。ラットの運動量と同様に人問が背景とコントラストのある衣服を着ていれば人間の運動量の測定にもこのシステムは応用できる。そこで本年度は人間への応用に関して実験を行った。この実験では人間に運動を行わせるため、バドミントンのシングルスゲームを行わせた。バドミントンシングルスを選んだ理由は次の通りである。1、体育館種目であり比較的安定した撮影条件が得られること。2、コートの広さが適切であること(広すぎるとカメラでとらえきれず、狭いと運動量の測定の誤差が大きくなると推測される)。3、あるコート範囲では人間は一人しか存在しないこと(もし複数の人間が居り、互いに近づいた場合、片方の被験者がもう一方の被験者の陰に入り位置座標の検出が困難になる可能性があるため)。バドミントンゲームを行わせたとき、被験者の服の色が体育館の床と区別しやすい場合、自動トラッキングによってリアルタイムで位置検出が可能であることが確認できた。このため本装置によりラットだけでなく人間の運動量の測定が可能であることが分かった。
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