1999 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオームの新しい解析手段としてのRFHR二次元電気泳動法の実用化
Project/Area Number |
11558088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
和田 明 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (80025387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 秀司 大阪医科大学, 医学部, 助手 (60288735)
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Keywords | プロテオーム / 二次元電気泳動法 / 大腸菌 / 加齢 / 定常期 / 翻訳 / リボソーム |
Research Abstract |
研究実施計画に基づいて今年度は以下の研究を行った。 1.RFHR二次元電気泳動法のapparatusを日本エイドーと協力して実用化した。より簡便化されたapparatusが販売され始め、既に実験の現場で使用されている。 生化学会、分子生物学会などで研究報告すると共に、展示会場で日本エイドーがapparatusとその使用法を説明したが、いずれの会場でも好評であった。 2.現在販売されているapparatusでは1次元が水平型の水冷式になり温度調節能が向上した他、1次元ゲルと2次元ゲルの接着がより簡便になっている。しかし、分析の精密化、特にプロテオームへの適用を目指した改良を今後精力的に行う必要がある。 3.RFHR法による大腸菌の定常期特異的蛋白のプロテオームを引き続き進めており、これら蛋白約70種の発現パターンに基づいて12のタイプに分類したが、この中29種の蛋白の遺伝子を同定した。残りの蛋白の同定を進めつつ、これらの発現の間の関係を解析したい。又、より微量の蛋白の検出を進める。 4.大腸菌全蛋白を対象にしたプロテオームを京大ウィルス研分子遺伝のグループと共同して取り組み、現在までに210種の蛋白を同定した。近い将来300を越える見通しが確かになった。これによって一細胞中100ないし数十分子以上存在する蛋白の同定を終えることができると考えられる。 購入したプロテインシークエンサーはこうしたプロテオーム解析の同定の段階で、極めて有効にかつ頻繁に使用されている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Akira WADA: "Growth Phase-Coupled Changes of the Ribosome Profile in Natural Isolates and Laboratory Strains of Escherichia coli"J.Bacteriology. (in press). (2000)
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[Publications] Yasushi Maki: "Stoichiometric analysis of barley plastid ribosomal proteins"Plant and Cell Physiology. (in press). (2000)