1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11559005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹島 浩 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70212024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 俊也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70251212)
太田 尚 萬有製薬株式会社, 開発・安全性研究所, 研究員
岩沢 善一 萬有製薬株式会社, 創薬研究所, プロジェクトリーダー(研究職)
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Keywords | ノシセプチン / ノシセプチン受容体 / オピオイドペプチド / オピオイド受容体 |
Research Abstract |
本研究は最近明らかにされた新規神経ペプチドであるノシセプチンの中枢神経系情報伝達に立脚し、新しい作用機序による(I)鎮痛薬、(II)記憶学習改善薬の候補物質の検索を行うとともに、(III)個体及び細胞レベルの情報伝達の機能も同時に解明することを目的としている。 平成11年度の研究により以下の内容の論文が報告された。ノシセプチン受容体拮抗作用を有する新規有機化合物の発見(太田、岩沢ら)され、J-113397と命名されたその薬物の高いノシセプチン受容体選択性が示された。今後、個体レベルでの鎮痛薬や記憶増強薬としての有効性が動物実験レベルで検討することが計画されている。また、脊髄のサブスタンスP誘発疼痛伝達において、ノシセプチンが用量に依存した2相性の調節をすることを見い出した。(井上ら)。さらに、既に示唆されていたノシセプチンによる記憶学習の負の調節について、ノシセプチン受容体欠損マウスとノシセプチン受容体拮抗作用を有する薬物を用いた実験により再確認された(間宮ら)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 太田、岩沢ら他7名: "Discovery of first potent and selective small molecule opioid receptor like (ORLI) antagonist"J,Medical.Chem.. (印刷中).
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[Publications] 井上ら他6名: "Dosa-related opposite modulation by nociceptin/orphanin FQ of substance P nociception in the nociceptors and spinal cord"J.Pharmacol.Exp.Thr.. 291. 308-313 (1999)
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[Publications] 間宮ら他4名: "Nociceptin system plays a role in the memory retention"Neuroreport. 10. 1171-1175 (1999)