• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

「心理主義批判」という観点から見た認知科学

Research Project

Project/Area Number 11610012
Research InstitutionChuogakuin University

Principal Investigator

佐藤 英明  中央学院大学, 商学部, 助教授 (70192599)

Keywords心理主義批判 / 現象学 / 認知科学
Research Abstract

当初の研究計画にしたがい,フォーダーおよびデネットの議論に関して検討をおこなった。心の哲学の立場からなされた,認知科学に対するこれらのアプローチは,「心的内容」という古典的テーマを「個体主義」や「広い内容と狭い内容」といった今日的視点と関連づけるものである.個体主義的見解は,認知科学だけでなく,心理学,進化生物学などさまざまな分野に見られるが,とりわけ認知科学においては,個体主義的制約に適うような内容概念の可能性が問題となる.他方,非個体主義的な議論は,「状況に埋め込まれた認知」「非表象主義的認知」といった議論を背景として,認知科学の領域に広がりつつある.今年度は特にこうした個体主義をめぐる議論と心理主義批判との関連を検討し,現在,その成果をまとめる作業をおこなっている.
これらの研究成果は,今後,二〇世紀初頭の心理主義的見解が現代の認知科学においていかなるかたちをとっているのかを分析する際に,有効な手がかりとなるものと思われる.
また,同時に,フレーゲを中心に展開された心理主義批判の内実を整理するため,ロッツェやナトルプらによる心理主義批判についても検討をおこなってきた,これらについては,さらに詳細なテキストの読解,他のテキストの検討が必要であり,次年度以降もこの考察を継続していく予定である.

URL: 

Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi