2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610101
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
菊池 武剋 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90004085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 道代 東北大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (60312526)
沼山 博 仙台白百合女子大学, 講師 (00285678)
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Keywords | 育児 / 家族 / サポートシステム / 生態学的システム |
Research Abstract |
育児をめぐる生態学的システムとサポート資源の分析のテーマのもとに、本年度はこれまでの研究を継続し、全体としてのまとめを行った。 (1) 宮城県T町における育児支援資源の分析。 育児をめぐる生態学的システムとサポート資源の分析として、子どもの発達についての相談(8資源) 、育児サークルや未就園児教室(4資源) 、リクリエーション・学習・習い事・ボランティア活動(6資源) 、遊び場(16資源) 、保育所短期入所・預かり(2資源) について、認知と活用状況調査した。 その結果、各資源とも比較的よく知られてはいるが、活用については違いが見られ、必要時における「接近のしやすさ」が課題であることがわかった。 (2) 育児期における育児意識と育児行動の縦断研究 育時期初期の母親の育児意識と行動を3年間にわたって縦断的に調査し、分析した。結果は、「育児肯定感」は全体的に高いものの、子の年齢に伴って有意に減少する一方、「否定的育児行動」は有意に上昇する。これは横断的研究のデータとも一致しており、子ども年齢に伴って母親のアンビバレントな葛藤が強くなることが明らかとなった。 (3) これまでの研究成果を総合し、育児期における親子の発達と育児にかかわる問題解決に対するサポートのあり方と有効性についてまとめ、報告書を作成した。
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[Publications] 加藤道代, 菊地武剋他: "育児初期の養育意識・行動に関する縦断的研究"日本発達心理学会第12回大会発表論文集. 185 (2001)
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[Publications] 加藤道代: "育児期の母親における育児資源活用に関する研究"日本発達心理学会第13回大会発表論文集. 83 (2002)
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[Publications] 加藤道代: "育児初期の母親の養育意識・行動の縦断的研究"小児保健研究. 60巻6号. 780-786 (2001)