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2000 Fiscal Year Annual Research Report

親子間での資源移動と情緒的絆に関する発達心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 11610138
Research InstitutionShirayuri College

Principal Investigator

永久 ひさ子  白百合女子大学, 文学部, 助手 (90297052)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 洋一  白百合女子大学, 文学部, 教授 (20145650)
Keywords家族 / 子育て / 介護 / 女性 / 家族の一体感 / 家族の個別性
Research Abstract

本年度は、家族の変化が、どのような層で進んでいるか、それは家族のサポート機能を縮小させることにつながるのか否かをみるために、40〜50代の夫婦200組を対象に質問紙調査を行った。分析の結果、<家族の一体感>、女性が妻・母親以外の目標・生き方を求める傾向を示す<目標の個別領域>、家族とは別の個人としての時間や空間を求める傾向を示す<行動の個別領域>を軸として家族の変化を捉えることにした。妻を中心に分析した結果、職業を持つ女性や非伝統的な性役割観を持ち男女を平等と考える層の女性で、家族の変化が進んでいることが示された。
家族の変化と家族のサポートの担い手との関連を分析した。その結果<家族の一体感>は、子育てを誰にも頼めず(頼まず)自分だけでやってきた人ほど低く、子育てを夫も分担した人ほど高かった。将来の介護の担い手についてみたところ、介護は夫も分担するだろう当てにしている人ほど家族の一体感が高かった。さらに、子育ての担い手との関連をみたところ、介護の担い手として期待できる夫とは、子育ての時期に子育てを分担した夫であった。子育てを自分だけでやってきた人ほど介護も夫には期待できないと感じて、介護は施設や病院に頼まざるを得ない、と考えていることが示唆された。
<目標の個別領域>と家族サポートとの関連から、女性が妻・母親として以外の目標を持ちたい、個人としての能力を活かした生き方をしたい、と考えることと、家族サポートの減少とは関連がないことがわかった。
<行動の個別領域>は、「親の介護は主に私がする」とのみ関連がみられ、家族がいても自分としての時間や生き方を大事にしたいと考える人ほど、介護を自分が中心に担おうとは考えないことがわかった。
これらの知見を元に、40代、50代の既婚女性20名に面接調査を行った。その結果は現在分析中である。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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