• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

高年齢者の作業遂行行動について(加齢による行動の変化と技能習熟過程の特徴)

Research Project

Project/Area Number 11610145
Research InstitutionChukyo University

Principal Investigator

向井 希宏  中京大学, 心理学部, 助教授 (10182065)

Keywords技能習熟 / 動作分析 / 高齢者 / 作業行動 / 加齢
Research Abstract

レゴブロックを用いる組立作業(課題1)とパソコンキーボードによるタイピング(課題2)という実験の枠組みは昨年度と同様であったが、今年度の研究では、それぞれ課題の種類を変更して、高年齢者のもつ作業遂行能力、技能習熟過程と習得技能の特質について若年者との比較を行い、高年齢者の特性把握を深めた。さらに、フリッカー検査、疲労自覚症状しらべ等を実施し、疲労と作業遂行との関連についても考察した。
各被験者には、各課題の連続試行を課し、作業継続による動作の変容を動作・時間分析法によって明らかにした。その結果、課題1では、若年被験者は、全員が所定時間内に5回の試行を行い、習熟も顕著で所要時間も短い。これに対して高年齢者は、2名が、所定時間内では、1回も組立を完了できず、他の3名は1回め、2回めの作業所要時間が若年者の2倍程度あり、大きな個人差が示された。しかし、この高齢被験者3名も、5回めの作業では、若年者と同じレベルまでの習熟を達成した。課題2では、さらに大きな個人差が示された。高年齢者は、新しい課題に非積極的であり、動作もゆるやかであるが、作業プロセスをいったん理解すれば、根気よく遂行しようとする点が、特徴として示された。
今年度の研究では、現有のデジタルビデオカメラがコマ送りによる動作分析に役立ち、謝金の支払いによって、シルバー人材センターから被験者の供給を受け、被験者数を増やすことができた。組立課題の変更、タイピング作業条件の変更によって、考察は深まったが、さらに被験者数を増やすことと新しい課題の設定が、今後の課題である。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi