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2001 Fiscal Year Annual Research Report

パーソンズージンメル関係論への新しいアプローチ

Research Project

Project/Area Number 11610179
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

油井 清光  神戸大学, 文学部, 教授 (10200859)

Keywordsナショナリズム / シカゴ学派 / ナチズム
Research Abstract

平成13年度には次の関連論文を発表した。「ナショナリズムとホロコースト-もう一人のパーソンズをもとめて」(『アメリカ社会学の潮流』4月、所収)。これは、パーソンズの40年代のナチズム論と、死の年(79年)のそれとを読み比べながら、かれのナショナリズム論を掘り起こしたものである。ついで「シカゴ学派とタルコット・パーソンズ」(科研費成果報告書『シカゴ学派の総合的研究』3月、所収、同科研費に研究協力者として参加)を発表したが、これは前年度の同名のシンポジウム報告に加筆訂正したものである。また発行予定のものに、「パーソンズとデモクラシー-「状況の定義」としての社会危機」(『社会学研究』、14年3月刊行予定)がある。これは上記のパーソンズのナチズム論と現代社会論を、自由主義と民主主義、社会階層といった主題にそくして展開し、その際、B・ターナーがパーソンズと民主主義との関連の問題を論じた文献を援用したものである。また、6月、マクドナルド化理論のG・リッツァー教授をスピーカーとした国際シンポジウムにおいて、コメンテーターとして報告した(「マクドナルド化現象と日本」、佛教大学)が、その一部は本研究課題の成果によるものであった。7月、来日(東京)したB・ターナー、ケンブリッジ大学教授と会い、パーソンズ研究の近年の新展開について意見交換を行った。その際、同教授よりClassical Sociology誌への寄稿(パーソンズ論)を依頼され、現在執筆中である。B・ターナーは、近年の英語圏において最も精力的にパーソンズの積極的な再評価を行い、つぎつぎに斬新なパーソンズ理論像を打ち出している研究者である。同教授との今後の共同研究がきわめて貴重なものとなり得る由縁である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 油井清光: "パーソンズとデモクラシー-「状況の定義」としての社会危機-"社会学研究. 70号(発表予定). (2002)

  • [Publications] 油井清光: "シカゴ学派とタルコット・パーソンズ"シカゴ学派の総合的研究(科研費成果報告書). 253-262 (2001)

  • [Publications] 油井清光(共著): "アメリカ社会学の潮流"恒星社厚生閣. 312 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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