1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610183
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石倉 康次 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40253033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 章 佛教大学, 社会学部, 助教授 (80268127)
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Keywords | 福祉 / 調査 / 業務分析 |
Research Abstract |
1.本研究は三年間の研究であるが、初年度の11年度は、以下のような点での進展があった。 2.社会福祉現場における対象者のニーズ把握と援助実践の成果を評価において、本研究においては、社会福祉調査論やアセスメント手法として紹介されていることを直接の対象には出来ない。それは、それらが必ずしもわが国における社会福祉援助実践の基盤の上に内発的に構築されてきているとはいえない。そこで、実際に社会福祉現場において援助実践者が日常的に行っている、対象者を知りみずからの援助実践を反省する行為の過程を検討素材とすることが出発点になることを確認した。 3.11年度には、児童虐待のカウンセリングの場面、地域での在宅支援に先立ってなされる高齢者の実態調査、痴呆老人デイケアの現場、知的障害者更生施設、学童保育、特別擁護老人ホームでの入所者処遇実践、介護保険制度における要介護認定の一連の作業過程などの所場面を事例にして、それぞれの場面における対象把握と実践の評価に関する基礎資料の収集と分析を行った。 4.福祉実践の分野では、対象者のニーズ把握と援助実践の形態と内容そのものが、経験的には蓄積されていても、それが客観的な形で整理されていない事が多い。とくにそのなかでも、今後発展が予想される、ホームヘルパーや学童保育指導員の現場では、そうである。そこで、これらの分野については、不定形で未確率な実践の中身をタイムスタディーの手法をつかって、実際にどのような業務がなされているのか、現場従業者の協力を得て調査をおこなった。
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Research Products
(2 results)