1999 Fiscal Year Annual Research Report
混乗カツオ漁船乗組員の船上コミュニケーションに関する実証的研究-フィールドワークにもとづく実態把握-
Project/Area Number |
11610187
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
若林 良和 高知大学, 教育学部, 助教授 (10201146)
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Keywords | 混乗漁船 / 船上コミュニケーション / フィールドワーク / 漁業労働 / 異文化接触 / 文化変容 |
Research Abstract |
本研究は「混乗漁船」の出現に表象される「漁業労働力の国際化」を社会・文化的な視点から検討しようとするものである。とりわけ、日本の国内外におけるカツオ漁業を事例として、フィールドワークにもとづいて実証的に研究することが本研究の前提となる。その際に、従来の研究で看過されてきた漁業労働に焦点をあて、カツオ漁船乗組員の漁船内での生活実態を把握する。カツオ漁船内で展開される生産と消費など諸活動にみられる船上コミュニケーションの実態を探ることが中心課題となる。 本研究の第1年度にあたる本年度(平成11年度)は本研究課題に関わる基本的な調査研究を展開する年次と位置付けて、それを推進した。本研究の「研究の目的」や「研究実施計画」を念頭において、その実態調査に着手した。とりわけ、漁業労働の特性を把握するための基礎的な文献や情報の収集に取り組んだ。まず、水産業関係の各行政機関や各業界団体、東京水産大学や国立民族学博物館などの研究機関による調査を展開した。その結果、カツオ漁業の動向も把握でき、混乗カツオ漁船の置かれている社会的状況が把握できた。 本年度の基礎的な調査研究を踏まえて、次年度から3年間にわたって本格的なフィールドワークによる実態調査を試みる予定である。
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