2000 Fiscal Year Annual Research Report
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11610233
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Research Institution | Kyoritsu Women's Junior College |
Principal Investigator |
児玉 好信 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (00108200)
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Keywords | 高齢社会 / 幸福な老い / 老後観尺度 / 尺度開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、第1に、人々が考えている望ましい老後の意識を構造的に明きらかにし、既存の「幸福な老い」の測定尺度との関連を検討し、その知見に立脚してわが国高齢社会における「幸福な老い」の程度を測定する新たな尺度(老後観尺度)を開発することである。第2に、開発された尺度により測定される幸福な老いの程度に関連する要因を明らかにし、今後のわが国高齢社会に必要とされる社会的条件を検討することである。 平成12年度は、前年度に実施した調査の分析に基づいて、本調査を実施した。前年度得られたデータを因子分析により解析したところ、老後の望ましい暮らし方(老後観)には、4つの考え方があることがわかった。これは、これまでの調査でも明らかにされてきたもので、「変化志向」、「人間関係縮小志向」、「同調志向」、「悠々自適志向」となっている。また、それぞれにおいて、学歴、性、年齢などが関連していることも明らかになってきた。 これらの結果をふまえて、今年度は老後観尺度の確定のための調査を実施した。実査は平成13年1月に行われ、対象者は、首都圏および地方都市の45歳〜74歳の男女300名であった。この対象者は、委託した調査会社のモニターであることから、回収率は100%となっている。 調査項目は、前年度の結果に基づいて修正された老後観尺度を作成するための項目および老後のあり方に関連する既存の尺度から構成されている。 現在データ整理を行っており、終了し次第解析に入る予定である。
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