1999 Fiscal Year Annual Research Report
少子化社会における児童の健全育成支援システム構築に関する研究
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11610234
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Research Institution | Osaka Kun-ei Women's Junior College |
Principal Investigator |
中川 千恵美 大阪薫英女子短期大学, その他部局等・児童教育学科, 助教授 (30280035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝野 松次郎 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60162640)
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Keywords | 児童の健全育成 / 親支援 / ペアレントトレーニング / 支援プログラムのデーターベース化 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は以下の内容となった。第1に少子社会における児童の健全育成に関して、点在している公的サービス機関や民間レベルに至るまで実施されている子育て・児童の健全育成支援プログラムの現状把握を試み、データーべース化に向け整理中である。 続いて、少子高齢社会の進行・核家族化進行による育児の孤立化及び育児不安の高まり、さらに児童虐待の増加等深刻化した事態が顕在化している。こうした社会現象を受け、次世代を担う子どもを取り巻く家庭環境とりわけ親の育児負担や養育機能上の問題が提起されてきている。 第2には児童健全育成上においても重要課題となっている親支援の実態に着目した。子育て支援が社会的に徐々に認識されてきた90年代半ば以降の具体的な支援プログラムの動向を、明確にするためのアンケート調査を計画中である。さらに親支援のためのペアレントトレーニングモデルを模索中だが、オーストラリアでの実践プログラムに注目し翻訳を進め、日本との整合性を検討中である。 研究分担者の芝野先生は、育児支援プログラムの普及における評価アンケートを実施した。その結果集計分析後には、開発した支援プログラムを、健全育成の実践現場で活用し普及していく際のニーズや課題が明らかになる。 さらに子どもと親の個別なニーズに応じる上で、インターネットの普及を重視した。子育て・児童健全育世支援のガイドラインをインターネットホームページとして開設するための基礎準備に取り組んでいる。
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