2000 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育の需要と価格に関する実証的研究-大学・短大・専門学校への志願動向と学納金-
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11610282
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
浦田 広朗 麗澤大学, 国際経済学部, 助教授 (40201959)
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Keywords | 高等教育 / 教育需要 / 価格 / 入学状況 / 志願状況 |
Research Abstract |
12年度は、11年度に手がけた大学データベース作成を継続すると共に、学納金に関する検討を深めるために私学財務の基礎分析を行った。また、90年代の我が国大学院の拡大に鑑み、大学院の需要と学費に関するデータベースも整備した。 (1)大学データベースの作成:全国の私立大学479校1055学部の、設置年、学生数、教員数、所在地および所在地の地域経済変数などの基本変数と学納金データ(授業料、入学金、施設設備費など)を収集したデータベース作成を継続した。このデータベースには、大学・学部別の入学データ(志願者数、合格者数、入学者数、入試方式など)も追加入力しているので、学納金が志願動向に対して及ぼす影響を分析できる状態にある。 (2)私学財務の基礎分析:私立大学の教育条件と財務状況の関係を分析する中で、重要な変数として、大学の学納金を検討した。この分析により、少なくとも1996年時点での我が国私立大学においては、学納金は教育条件の違いには大きな影響を及ぼしていないことが明らかになった。 (3)大学院データベースの作成:90年代以降、にわかに高等教育の重要な部分を占めるようになった大学院について、大学院数、研究科数、教員数、学生数、入学者数、入学ガン者数、卒業後の状況、学生生活費、など、主として文部省「学校基本調査」や「学生生活調査」にもとづいて、全国の設置者別・専攻別・性別データを時系列的に整備した。このデータベースにより、大学院の需要と価格の関係についての分析も進めている。
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Research Products
(1 results)