2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610309
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
幸 順子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 能力開発部, 研究員 (20250251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿巻 徹 県立長崎シーボルト大学, 看護栄養学部, 教授 (70142172)
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Keywords | 子育て支援 / 地域 / 親支援 / ファミリー・サポート / コミュニティ / 相互支援 / ネットワーク / ノーマライゼイション |
Research Abstract |
地域子育て支援において、ノーマライゼイションを実現しうるような、臨床心理学的援助のあり方を探究することを目的とし、以下の3点について検討をおこなった。 (1)地域子育て支援についての理念と方法および展望についての検討 地域子育て支援にとって、特に重要となるのは、地域コミュニティ再構築の発想と、親支援の発想である。そこには、地域に根ざす支援ネットワークをいかに充実させるか、ボランティアなど専門家以外の相互支援をいかに育成していくか、家族支援者にいかなる資質を求めるかという課題がある。これに関しては、ノーマライゼイションの理念が浸透するカナダの児童家庭福祉施策と家庭支援のあり方が示唆に富む。 (2)子育て支援に関する地方行政施策・事業についての調査検討 愛知県における児童家庭福祉および労働福祉施策から育児支援施策に関する情報を収集し、今後の展望について聴取した。その中で特にファミリー・サポート・センター事業は、県下の子育て支援事業の中で、社会的なニーズと呼応してここ数年で急速に展開しており、地域コミュニティ再構築の観点からも注目に値する。 (3)地域子育て支援体制の実際についての調査および検討 予備的調査として、県外の子育て支援センターについて、本研究の主旨にそって施設を選択して見学取材を行い、地域子育て親支援の動向と展望について検討した。また愛知県下において、ファミリー・サポート・センター事業を行っている現施設5件のうち3件を訪問し、施設責任者より、具体的な事業概要および活動状況、事業に対する考え方等について聴取し、各地域におけるファミリー・サポートの特徴と展望について検討した。
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