1999 Fiscal Year Annual Research Report
家伝薬製造法と民間療法とのかかわりに関する地域実態調査研究
Project/Area Number |
11610313
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小口 千明 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (20169254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正康 松山東雲女子短期大学, 助教授 (80200385)
石井 英也 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (60091881)
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Keywords | 家伝薬 / 内務省 / 売薬 / 民間療法 / 売薬請売願 / 奈良県 / 明治 / 現地調査 |
Research Abstract |
本研究は日本各地においてどのような家伝薬が製造・販売されてきたのかその全体像を把握するとともに、各家伝薬の製造方法に地域の民間療法がどうかかわっているかを明らかにすることを目的としている。日本各地に存在する、あるいはかつて存在した家伝薬については、これまで断片的には把握されていたが、薬務行政を統轄する内務省衛生局の資料が散逸してしまった今日、全国を網羅的に把握することはきわめて困難であった。そのような中で本研究では明治33年奈良県宇智郡における「売薬請売願」資料綴りに着目し、奈良県宇智郡という限られた範囲ではあるが明治33年に当該地域内で販売されていたすべての家伝薬を把握することに成功した。本年度は当該資料によって得られた家伝薬製造地のうち、主として中部および西日本に焦点を絞り、家伝薬の製造方法等について現地調査を実施し、その地域的特質を把握した。
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Research Products
(2 results)