1999 Fiscal Year Annual Research Report
メキシコ国ユカタン・マヤ社会の宗教的実践に関する医療人類学的研究
Project/Area Number |
11610315
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉田 栄人 東北大学, 言語文学部, 助教授 (10240285)
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Keywords | ユカタン / マヤ語 / 宗教 / 医療人類学 |
Research Abstract |
本年度は、ユカタン・マヤの宗教的実践における医療的側面を分析するための基礎的作業として、ユカタン・マヤの病気観および医療概念に関わる民族語彙を抽出するためのマヤ語のデータベース化作業(OCRによる電子テキスト化)を行なった。本年度データベース化に使用した文献は以下の通りである。 ●『モトゥール・マヤ語辞書』(Calepino de Motul.ed.by Ramon Arzapalo M.1995)全788頁 ●Recetarion de Indios en Lengua Maya.ed.by Birman Furman,Raquel.全294頁 ●"The Ceremony of Tsikul T'an Ti'Yuntsiloob",Balankanche,Throne of the Tiger Priest.Wyllys A.,E.1970.pp.72-164. ●Ritual of the Bacabs.ed.by Roys,Ralph 1965.pp.71-171. ●The Ethno-Botany of the Maya.ed.by Roys,Ralph 1976〔1931〕.pp.1-351. 以上の文献で用いられている表記法は、時代と製作者の目的の違いから、それぞれに異なっているため、データベース化には表記の統一が必要である。本研究では、音声表現の忠実さよりもコンピュータ処理における簡便さを考慮して植民地時代から用いられてきた伝統的な表記法を採用した。
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