1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610330
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
田中 智彦 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70188316)
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Keywords | 巡礼 / 観音三十三ヵ所 / 地域的巡礼地 |
Research Abstract |
計画書に従い研究を進めたが、当初の旅費計算が適正でなかった、調査期間中に休館日が入った、また多数の資料が存在したなどの理由により、特に調査・資料収集旅費、その他費用のうち複写関連費用に関して予算を大幅に超過する結果となってしまった。その影響で、設備備品・消耗品の減額・削除をせざるを得なかった。 研究概要は、以下の点にまとめられる。 1)主として北海道・東北・関東地方の都道県立図書館・文書館において、地域的巡礼関連資料を調査し、その収集のため複写・撮影することに努めた。 2)収集した資料には観音七ヵ所、阿弥陀六ヵ所、観音三十三ヵ所、弘法大師八十八ヵ所など、多用な巡礼形式が認められたが、そのうち数が多くデータベース化に適した三十三ヵ所を選択して、基礎的作業を開始した。 3)データベース作成の際に必要な情報について考察した。そして通称を含めた巡礼地の呼称、巡礼地の創設年、創設者、札所番号と札所名およびその所在地、該当巡礼地に関する既往の文献などが、地域的巡礼地研究の上で必要な情報と考えた。これらの項目を盛り込むこととし、それに基づいて収集した資料を分析、パソコン入力した。ただしデータベースの形式については最終的に決定していないので、テキスト形式での入力とした。なお規定数の三十三ヵ所の札所のうち、何ヵ所が変化した場合に別巡礼地として扱うのか、目下検討中である。 来年度は、研究計画と予算配分の適性化を計り、資料収集調査を進めるとともに、今年度達成できなかった備品等の購入を行っていきたい。
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