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2001 Fiscal Year Annual Research Report

『今昔物語集』語彙の計量的研究

Research Project

Project/Area Number 11610440
Research InstitutionKYOTO TACHIBANA WOMEN'S UNIVERSITY

Principal Investigator

宮島 達夫  京都橘女子大学, 文学部, 教授 (30099915)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 泰  お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (70091832)
Keywords今昔物語 / 語彙統計 / 文体的特徴 / 類似度
Research Abstract

基本的な台帳として馬淵和夫監修『今昔物語集文節索引』(笠間書院,全28巻)を採用し,『今昔物語集』各巻の全語彙の使用度数をかぞえて,これをコンピューターに入力することから出発した。この頻度表は,古代語研究者にとって,大いに利用価値のあるデータベースとなるであろう。ただし,現在のところ,いちおう全巻のデータの入力はおわったが,完全な点検はすんでいない。
今昔物語の巻ごとに平均語数を集計すると,つぎのようになる。
異なり語数 延べ語数
天竺 2195.40 13304.00
震旦 2157.25 12802.25
本朝 2364.16 12687.42
これだけの表からでも,すでにある文体的な特徴をみることができる。すなわち巻の平均延べ語数は,天竺・震旦にくらべて本朝がすくない(すなわち,巻の長さがみじかい)にもかかわらず,平均異なり語数は本朝がもっとも多いのである。逆にいえば,天竺・震旦の部は,おなじ語のくりかえしが多い,といえる。
上位にある語は「言ふ」「その」「こと」「あり」など,一般的な用語で,ほかの作品とちがう点はすくない。ただし,天竺の部で「ほとけ」が第6位にあることは,説話としての特色をしめすものである。今後,この頻度表を使って,各巻および天竺、震旦、本朝それぞれに特徴的な語の抽出,各巻の語彙の類似度,語彙からみた文体差などの研究をする予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 鈴木 泰: "動詞の形態論ー古代語"国文学解釈と鑑賞. 66-1. 87-95 (2001)

  • [Publications] 鈴木 泰: "時間的局在性とテンス・アスペクト 古代日本語の事例から"日本語文法. 1-1. 24-40 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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