2000 Fiscal Year Annual Research Report
記述的日本語研究のための電子化コーパスの試作と活用の研究
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11610442
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
山崎 誠 国立国語研究所, 言語体系研究部・第1研究室, 室長 (30182489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 秀樹 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (60207347)
田野村 忠温 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40207204)
加藤 安彦 国立国語研究所, 言語体系研究部・第2研究室, 室長 (90233824)
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Keywords | コーパス / テキストデータ / シナリオ |
Research Abstract |
1.既存のコーパスに関する調査 インターネット上で公開されているコーパスの利用可能性について検討した。(福岡工業大学情報工学部管理情報工学科・上村隆一氏がネット上で公開している日本語会話コーパス。http://corpus.fit.ac.jp/) 2.記述的日本語研究のための電子化コーパスの設計・試作の準備 (1)昨年度入力したデータ(3メガバイト)について,データの点検(原文との突き合わせ)を行った。) (2)コーパス作成の準備的資料として、映画のシナリオ28編を入力した。 (3)上記の入力テキストに対して,登場人物の属性をそれぞれの発話と結びつけた分析ができるように,データの加工を開始した。 (4)ジャンルを考慮したバランストコーパスの設計のための要件について検討した。(加藤安彦,「コーパスと辞典にとっての新世紀」,日本語学20-1,pp,41-51) 3.関連する研究発表 (1)標準化動向・共通利用単位としてのβ単位(加藤・山崎,社団法人日本電子工業振興協会・JEIDA自然言語処理システムに関するシンポジウム,2000年6月23日,機械振興会館) (2)発話と発話機能,付随的行為との相互関連づけの試み(山崎・加藤,言語処理学会第7回年次大会併設ワークショップ,2001年3月30日,東京大学)
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[Publications] 加藤安彦: "コーパスと辞典にとっての新世紀"日本語学. 20-1. 41-51 (2001)
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[Publications] 田野村忠温: "用例に基づく日本語研究-コーパス言語学-"日本語学. 19-5. 192-201 (2000)
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[Publications] 田野村忠温: "電子メディアで用例を探す-インターネットの場合-"日本語学. 19-6. 25-34 (2000)
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[Publications] 田野村忠温: "インターネットを利用した日本語の実態調査-2000年度卒業論文より-"大阪外国語大学におけるネットワークの活用とセキュリティ. (2001)
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[Publications] 山崎誠: "文法研究と用例-実例と作例の割合-"日本語学. 19-6. 86-95 (2000)
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[Publications] 山崎誠,加藤安彦: "発話と発話機能,付随的行為との相互関連づけの試み"言語処理学会第7回年次大会併設ワークショプ予稿集. (2001)