2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610449
|
Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
山崎 健司 奥羽大学, 文学部, 助教授 (20192792)
|
Keywords | 文選李善注 / 漢籍の用法 / 古代日本文学 / 漢語 / 受容 |
Research Abstract |
〇本年度はこの研究課題の中核をなす『文選李善注 語釈索引』の作成の基礎となる語彙の収集・整理をもっぱら行った。具体的には、以下のとおりである。 1.『李善注』の語釈部分のカード化 昨年度に引き続き、我が国の古代文学に多大の影響を与えた『文選李善注』の語彙索引の作成をめざし、語釈部分についてカード収集を進め、李善注に関する最新の研究成果もカードに加えることを試みた。現在すでにカード収集は完了している。 2.カード記事の見直し カード化の完了に引き続いて、現在、カードの記事の見直しの作業を進めている段階である。見直しに際しては、注の中に引用されている中国の諸文献の本文にあたるように努め、これらをふまえながら各語の訓詁・注釈を行っている。見直しの作業は、本年度末現在、全カードの約三分の一程度まで進んでいる。 3.今後の予定 来年度は、残り三分の二のカード記事の見直しをまず行い、次いでカードの部首別に分類・整理する作業を進めていくことになろう。本年度はカードの収集に集中してしまったが、来年度はこれらの作業と並行して、漢語語彙と古代日本の漢字語彙との対照研究に本腰を入れたい。
|