2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610487
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Research Institution | TOKYO GAKUGEI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
長原 幸雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10106297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 継代 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60153483)
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Keywords | 動的文法理論 / 言語習得 / 言語類型論 / 中核部 / 周辺部 / 関係節 / 焦点化 |
Research Abstract |
本研究は、動的文法理論(Dynamic Theory of Grammar)を基盤とする文法研究の現状と今後の理論的展望を考察することを目的とし研究を続けている。 研究3年目にあたる本年度は、過去二年間に作成したデータベースを基に、両研究者は現代英語についての言語資料の収集、整理、分析をさらに進め、その研究成果はすでに今年度論文の形でまとめられ刊行されているものもある。具体的には、長原はすでに発表している不定詞節における否定辞の占める位置についての研究を継続して進めており、また、河野は名詞句の外部に生じる範囲指定の関係節の統語的・意味的特徴について明らかにした上でその生成過程について論文にまとめた。これらの研究は現段階ではコーパスを利用した実証的性格の強いものではあるが、しかし、今後の研究の進展によっては動的文法理論への理論的貢献を含んだ性格のものに発展する可能性が期待されるものもある。 また、昨年度に引き続き本年度も、言語事実調査に必要な現代英語のデータベースの作成を継続し、資料の拡充と整備に力を注いだ。 本研究全体の進行状況は、当初の計画に沿いほぼ順調に進んでいる。研究最終年度にあたる本年度は、研究成果報告書を作成し過去三年間の研究結果を刊行する予定である。
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