2000 Fiscal Year Annual Research Report
ベルー・リマとチリ・サンチャゴにおけるスペイン語の言語景観の観察・調査
Project/Area Number |
11610542
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 博人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20114796)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アントニオ ルイス・ティノコ 上智大学, 外国語学部, 助教授 (80296889)
高垣 敏博 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00140070)
|
Keywords | スペイン語, / リマ, / サンチャゴ, / 言語景観 |
Research Abstract |
平成11・12年度年度で次の調査・研究を行った. (1)平成11年度ではリマ市とサンチャゴ市で現地調査を行い,平行して広域のアンケート調査を実行した.平成12年度では現地調査で得られた文字資料を同じフォーマットにまとめ,アルファベット順に並べ替えることにより,データの異同を確かめた.写真資料については,一度HTML形式でリンクさせ,ブラザー上でタイトルと内容を照合し,それを文字資料のテキストファイルと合体させた.一方,ペルー・リマ市とチリ・サンチャゴ市の言語データをスペイン語圏全体の語彙バリエーションの中で相対化させるために郵便調査を行い,44都市の回答を得た.この地理分布を数量化した二次元マトリックスで表現した.この数値データをコンテキスト(文脈)とシチュエーション(状況)の中に位置づける作業を行った.研究成果を一般誌と学会誌および2つのサイトのインターネットで公開した. (2)データベース化した資料(語彙集)をインターネット上で公開した(上田・ルイスが担当).上田(研究代表者)は,東京大学のホームページ上で,スペイン語の語彙バリエーションを語形と地点の分布マトリックスの形で示し,アントニオ・ルイス・ティノコ(研究分担者)は,上智大学のUNIXのサーバーにデータベースを置き,一般の利用者の個別の要求に答えられるようなシステムを構築した. (3)研究報告書を作成した(全員).第一年度の現地調査とアンケート調査の詳細と,第二年度の研究の総括と語彙研究の成果を説明した.
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Hiroto Ueda: "Distribucion de las palabras variables en Espana y en America."Estudios de Linguistica Hispanica. Homenaje a Maria Vaquero,. 637-655 (2000)
-
[Publications] 上田博人: "スペイン語の辞典"寺崎英樹・山崎信三・近藤豊編『スペイン語の世界』世界思想社. 172-187 (1999)
-
[Publications] 高垣敏博: "海外言語学の最新動向(2)スペイン語圏"月刊言語. 2000/2. 96-101 (2000)
-
[Publications] Antonio Ruiz Tinoco: "Manual del lenguaje SQL aplicado a la base de datos de Varilex"Varilex.. 8. 48-70 (2000)