1999 Fiscal Year Annual Research Report
複合動詞と項構造-項構造の統語表示に関する比較研究
Project/Area Number |
11610568
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
阿部 泰明 南山大学, 外国語学部, 教授 (40159447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村杉 恵子 南山大学, 外国語学部, 助教授 (00239518)
青柳 宏 南山大学, 外国語学部, 助教授 (60212388)
斎藤 衛 南山大学, 外国語学部, 教授 (70186964)
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Keywords | 項構造 / 複合述語 / 名詞編入 / 時制 / 統語表示 / 生成文法 |
Research Abstract |
本年度は、南山大学において項構造とそれに関連する諸問題(今回は特に時制)についてのワークショップを開催した(平成11年9月22日)。このワークショップにはAnoop Mahajan氏(UCLA)、渡辺明氏(東京大学)、James Higginbotham氏(Oxford University)の三氏を講師に招き、それぞれ「ヒンドゥー語における複合述語と格の問題」、「名詞編入に関する媒介変数的変動の問題」、「時制と相の統語的表示」という題目で研究発表を行ってもらった。また、K.A.Jayaseelan氏(CIEFL,Hyderabad)、Mikinari Matsuoka氏(McGill University)、Gloria Cocchi氏(University of Firenze)、Dong-Whee Yang氏(Seoul National University)を討論者として招き、ワークショップの前後に持たれた複数の小会合において、ワークショップ発表者を交えて意見交換を行った。ワークショップの開催と平行してMark C.Baker氏(Rutgers University)、Richard Larson氏(SUNY Stonybrook)、Shigeru Miyagawa氏(MIT)、Jonathan Bobaljik氏(McGill University)からは本研究課題と関連する内容についての考察をレポートに纏めてもらう作業を依頼した。この成果については平成12年度においてこの四氏を招いて講演の形で公開する予定である。研究代表者および分担者の業績としては、阿部泰明が「進行形のパズルに関する考察」、斎藤衛が「疑問詞と数量詞の相互作用と疑問詞の解釈」、青柳宏が「いわゆる『総記』のガに関する覚え書き」、村杉恵子が「文法獲得:移動現象を中心として」という論文を発表し、直接的または間接的に本課題に関する理解を深めた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 阿部泰明: ""Another Progressive Puzzle""Linguistics:In Search of the Human Mind. 1-23 (1999)
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[Publications] 斎藤衛: ""Wh-Quantifier Interaction and the Interpretation of Wh-phrases""Linguistics:In Search of the Human Mind. 588-621 (1999)
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[Publications] 村杉恵子: "「文法獲得:移動現象を中心として」"『アカデミア(文学・語学編)』南山大学. 第68号. 223-259 (2000)
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[Publications] 青柳宏: "「いわゆる『総記』のガに関する覚え書き」"『アカデミア(文学・語学編)』南山大学. 第67号. 769-788 (1999)