2001 Fiscal Year Annual Research Report
複合動詞と項構造-項構造の統語表示に関する比較研究
Project/Area Number |
11610568
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
阿部 泰明 南山大学, 人文学部, 教授 (40159447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村杉 恵子 南山大学, 外国語学部, 助教授 (00239518)
青柳 宏 南山大学, 人文学部, 助教授 (60212388)
斎藤 衛 南山大学, 人文学部, 教授 (70186964)
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Keywords | 項構造 / 複合述語 / 名詞句 / ミニマリスト / 言語獲得 / 格助詞 |
Research Abstract |
本年度はこの研究プロジェクトの最後の年となった。Susi Wurmbrand氏には"A-movement, AGREE, and reconstruction"という題目での講演を2000年度にして頂き、更に今年度については、同内容についてのレポートを作成してもらった。1月にはGeorge Tsoulas氏(York University)を招き、"Some Korean Free Choice items and their implications for the theory of Free Choice"という題目で講演をして頂いた。これらの研究者との意見交換を通じて、本研究プロジェクトのメンバーが項構造の問題についての考察を重ねた。阿部はもっぱら全体の研究プロジェクトの運営、調整の任務につくと同時に資料収集を行った。斎藤は公刊論文の他にUCIにおいてResultative Com-poundsについての研究発表(2001.6.23)、Phase理論と意味解釈について日本英語学会第19回大会シンポジウムで発表を行った。(2001.11.10)青柳は公刊論文の他に"Lower case for Upper Case : Toward an explanatory theory of the Japanese case marking system"という研究発表を行った。(第26回関西言語学会2001.10.27)村杉は公刊論文の他に"More on the Over-generation in Japanese Noun Phrases"という研究発表を行った。(Max Planck Institute, Holland 2001.8.16) 統語論、統語形態論、言語獲得の側面から項構造の統語表示についての研究を深めることができ、有意義な成果があがった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Saito, Mamoru: "Movement and θ-Roles : A case study with resultatives"The Proceedings of the Second Tokyo Conference on Psycholinguistics(ひつじ書房). 35-60 (2001)
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[Publications] 青柳 宏: "日本語における述語と時制要素の膠着について"『アカデミア(文学・語学編)』南山大学. 70. 1-30 (2001)
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[Publications] 橋本知子, 村杉恵子: "「の」であらわされる文法範疇の獲得:実証的研究"『アカデミア(文学・語学編)』南山大学. 70. 55-88 (2001)